i☆Ris、10周年の旅はまだまだ続く 今のグループの魅力詰まった『7th Live Tour 2022 ~Traveling~』中野サンプラザ公演

 今年デビュー10周年イヤーに突入したi☆Risが、全国ツアー『i☆Ris 7th Live Tour 2022 ~Traveling~』の中間地点となるライブを、6月5日東京・中野サンプラザホールで開催した。このツアーは5月7日の愛知県・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールを皮切りにスタートし、全国8カ所16公演を巡るもの。『Traveling』というタイトルの通り旅をテーマに、5人が架空の航空会社“i☆Ris AirLine”のスタッフとなって、観客をライブという名の旅へといざなう。i☆Risらしいワチャワチャとした楽しさ、艶を増したパフォーマンス、10周年ライブに向けた勢い、今のグループの魅力が詰まったものになった。

 空港ロビーをイメージしたセットには、発着掲示板やベルトコンベア、エスカレーターなどがあり、よく見るとそこに書かれている文字はツアーや10周年に関連したことで、細かいところまで凝っている。そのステージがプロジェクションマッピングや映像によって、様々な旅行地に変身するのも見所だ。

 この日のライブに向けて「灰になるつもりで、魂と脂肪を燃やしていきます」(山北早紀)、「この公演に思いを全てぶつけます」(芹澤優)、「私たちは変わらずハメを外し続けていきますよ」(茜屋日海夏)、「大人びたi☆Risちゃんを楽しんで!」(若井友希)、「去年のツアーと比べて、より“女”なi☆Ris5人を堪能して帰ってください」(久保田未夢)と意気込みを語った5人。今回のツアーテーマ曲「Dream Travelers」で着用した、ピンクのCA風衣装が印象的だ。

芹澤優

 同曲は爽快なサビが印象的なポップチューンで、スーツケースを使ったパフォーマンス、腰に手を当ててポーズを決める振り付けなどで、魅せて聴かせる。〈Take off〉や〈旅はみちづれ〉など、“旅”というテーマにピッタリのワードが満載されており、観客はi☆Risが導く世界観へと一気に引き込まれた。

若井友希

 また、昨年リリースした『Summer Dude』に収録の「5 STAR☆(仮)」や「Cheer up」なども披露された。「5 STAR☆(仮)」は、リーダーの山北が作詞を手がけており、メンバー紹介も含んだ歌詞が実に楽しい。各メンバーのツッコミどころ満載のキャラクターが曲中で次々と紹介されると、それぞれ個性たっぷりの声色でそれに応える。声優活動も行う5人ならではの魅力が、ファンを楽しい気持ちにさせてくれる。観客は5人のイメージカラーを点灯させながら、ペンライトを振って彼女たちを応援した。「Cheer up」は、嫌なことがあってもキラメキを探して気分を変えようと歌う、前向きさが込められた1曲。メンバーのフェイクやラップ調のメロディも聴かせるEDMナンバーで、曲に合わせてジャンプをする振り付けで会場が一体感を増した。

久保田未夢

 昨年12月にリリースした両A面シングルの表題曲の1曲「ハートビート急上昇」は、アイドルスマイルとハート型を作る振り付けなど、5人の“かわいさ”が満載。ハートが各所に散りばめられたMVが、100万回再生を突破する人気の楽曲。観客はメンバーと一緒に振り付けを楽しみ、その様子に「みんな完璧だったね」とメンバーも笑顔になった。

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