JO1、シンプルな構成で際立つパワーアップしたパフォーマンス MV以外の動画からも伝わる個性

JO1|'Touch!' RECORDING FILM

 そして、「'Touch!' RECORDING FILM」はレコーディング風景の合間にメンバー同士がわちゃわちゃしている場面を挟んだ構成。レコーディング風景ではメンバーそれぞれがどうやってレコーディングに向き合っているのか、どうやって音程を掴んでいるのかなど、パフォーマンスとは異なる一面が垣間見えている。例えば金城碧海や與那城奨、川尻のように手を使って音程をなぞるタイプのメンバーもいれば、豆原や佐藤景瑚、鶴房汐恩のように動かずに集中して歌うタイプのメンバーもいるなど、それぞれのやり方が見えているのも面白い。さらに、JO1の大きな魅力でもあるメンバー同士の関係性もわちゃわちゃパートからしっかり伝わってくる。メンバー同士でハグしあったり、誰かの動きを見てみんなが笑顔になっていたり、楽しげに踊ったり……普段のメンバーの空気感が味わえるのだ。この雰囲気は「Touch!」の作詞にメンバーの河野純喜が参加しているからこそ、引き出されているのかもしれない。

 こうして見てみると、JO1はシンプルな素材のままでも勝負できるグループであることがわかる。それもこれも、メンバー全員がたゆまぬ努力のもと、成長を続けているからなのだろう。デビュー3年目を迎えた彼らだが、この先もまだまだ成長し続けてファンを驚かせてくれるに違いない。

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