『iCON Z』グランプリのLIL LEAGUE、バイラルチャートでも首位に LDHの想いが反映された各グループ課題曲に注目

参照:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest

 Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(5月19日公開:5月12日~5月18日集計分)のTOP20は以下の通り。

1位:LIL LEAGUE「Rollah Coaster」
2位:有華「Partner」
3位:JIMIN, HA SUNG WOON「With you」
4位:BE:FIRST「Bye-Good-Bye」
5位:QUEENDOM「チキチキバンバン - TV Ver.」
6位:Louis Vision, BBY NABE, Hinako Miura「Love’s Like A Western Song」
7位:Lizzo「About Damn Time」
8位:AJR「World's Smallest Violin」
9位:KIDMATIC「Giant Steps」
10位:BE:FIRST「Betrayal Game」

11位:なすお☆「ハニージェットコースター」
12位:fumi, keni「Euphoria」
13位:anees「sun and moon」
14位:CROONERZ「Water Baby」
15位:きゃない「バニラ」
16位:Z FACTION「Coyote」
17位:星野源「喜劇」
18位:汐れいら「センチメンタル・キス – Acoustic ver.」
19位:femme fatale「だいしきゅーだいしゅき」
20位:Official髭男dism「ミックスナッツ」

 先週のウィークリーチャートからトップ10のうち8曲が入れ替わる波乱模様となった今週のチャート。トップ5に注目すると5曲すべてが今週初登場の楽曲だ。そこで、あらためてフレッシュなラインナップとなったトップ5の楽曲を詳しく見ていこう。

 5位には、TVアニメ『パリピ孔明』(TOKYO MXほか)オープニング曲のQUEENDOM「チキチキバンバン - TV Ver.」がランクイン。YouTubeのMVが2億回以上の再生回数を突破したハンガリーの空耳風パーティーソング「チキチキバンバン」を大胆に日本語でカバーしたパーティーチューンとして話題をよんでいる。そして、4位には、ボーイズグループ発掘オーディション『THE FIRST』から誕生したBE:FIRSTの2ndシングル表題曲「Bye-Good-Bye」、3位には、韓国ドラマ『私たちのブルース』のオリジナルサウンドトラックから「With you」がランクイン。BTSのJIMINが参加していることで注目を集めている。2位には、SNSを中心に着々とファンダムを形成しているシンガー、有華による「Partner」がランクイン。3カ月連続デジタルシングルリリースの第3弾となる同楽曲は、ストリーミング再生回数累計100万回を突破するスマッシュヒットだ。

 そして、最新楽曲がひしめきあう今週のチャートを制したのは、LIL LEAGUE「Rollah Coaster」。LIL LEAGUEときいてすぐにアーティストのイメージができる方は少ないかもしれない。というのも、LIL LEAGUEは、まだデビュー前のグループであり、「Rollah Coaster」もデビューを懸けたオーディションの課題曲なのだ。この楽曲は、EXILEや三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、GENERATIONS from EXILE TRIBEなどを擁する事務所・LDHによる過去最大級のオーディション『iCON Z ~Dreams For Children~』の一環としてリリースされた楽曲。総合プロデューサーにEXILE HIROを据えて開催されたこのオーディションは、世界に羽ばたくことのできるZ世代の新たな才能を発掘することを目的としており、非常に高いハードルを設けた厳しい選考となっているだけあってか、課題曲とはいえど全くクオリティの妥協はないようだ。

 今週のチャート全体を見渡すと、同曲だけでなく、いくつか『iCON Z』の関連楽曲がランクインしている。9位にランクインしているKIDMATIC「Giant Steps」や14位のCROONERZ「Water Baby」、16位のZ FACTION「Coyote」も同オーディションの課題曲だ。オリジナル楽曲のパフォーマンスを競う4次審査の課題曲だったこの4曲は、各グループの個性にあわせてそれぞれ違ったアプローチの楽曲となっている。

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