乃木坂46 5期生 井上和、五百城茉央、奥田いろは……『新・乃木坂スター誕生!』で明らかになった歌唱力の高さ

 乃木坂46の5期生によるレギュラー番組『新・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)が、4月25日よりスタートした。同月27日に開催された『第2回 5期生お見立て会』、さらに28日には5期生リレーとして公式ブログが開設されており、5期生がようやく11人で乃木坂46としての道を歩み始めている。

 4期生による『乃木坂スター誕生!』を引き継ぐ形でスタートした今回の番組は、昭和と平成のヒットソングを歌唱する音楽バラエティ。加入から約3カ月というほぼパフォーマンス経験のない5期生のポテンシャルを測る、数少ないコンテンツと言えるだろう。

 この『乃木坂スター誕生!』シリーズで、分かりやすく浮き彫りになるのは各メンバーの歌唱力である。金川紗耶の率いる「スーパーやんちゃんず」が発揮したダンス力を筆頭に、歌唱力が全てでないことはもちろんなのだが、そこに至るまでの最初のフェーズとして、まずはそれぞれのメンバーの歌声にスポットが当たっている印象だ。

 第2回までの放送で特に目立った活躍を見せているのが、井上和。初回の放送ではAI「Story」をソロ歌唱(テレビ初歌唱)、第2回ではゲストのゴスペラーズとともに「ひとり」をアカペラ歌唱している。井上の低音ボイスが活かされた選曲であり、ゴスペラーズの安岡優が賞賛しているようにラストで〈二度と〉のフレーズでゴスペラーズ5人に合流していき、自らの合図で曲を締めくくるまでの流れは繰り返し観たくなるほどに見事である。

 ほかにもゴスペラーズからのコメントは止まらず、「アカペラ向きの、マイク乗りのいい声(安岡)」、「本番に合わせて旨味を伸ばしてくる。普通の長さだったら息継ぎに入っちゃうところなんだけど、長く歌ってフレーズが繋がってクロスしたりとか、自然に調整してる(村上てつや)」と思わず井上が嬉し泣きをしてしまうほどの絶賛の嵐だった。さらに付け加えるとするならば、綺麗なファルセットも出せるボーカルレンジ、緊張を微塵も感じさせない彼女の度胸もそうだが、それを自信へと変えている影での努力が井上の最大の魅力かもしれない。

 井上とはまた違ったベクトルの歌唱を聞かせたのは、五百城茉央だ。彼女は中島みゆき「糸」でテレビ初歌唱。驚くのは、天性とも言えるその透き通った声質である。彼女自体の初々しさも手伝い、「ひとり」のようなドラマティックな展開はないものの、自然と聴き入ってしまう人の心を引きつける不思議な力が五百城のボーカルにはある。現在、YouTubeチャンネル「乃木坂配信中」に期間限定で公開されている5期生ドキュメンタリーで、五百城は母親が選曲したというハルレオ(小松菜奈・門脇麦)「さよならくちびる」をオーディションで歌唱したことを明かしている。声質を活かした、五百城のボーカルで脳内変換できる選曲だ。ドキュメンタリー内で彼女は「自分は歌が好きなので、歌って何かを伝えられたらいいなと思っています」と宣言しているが、これから想像していた以上の多くの人たちの心を掴んでいく予感がする。

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