Stray Kids、これまでの道のりを集約した圧巻のパフォーマンス 『2nd World Tour “MANIAC”』ソウル公演生配信レポ
4月29日から5月1日にかけて、『Stray Kids 2nd World Tour "MANIAC"』ソウル公演が行われた。本稿では、Beyond LIVEを通じて生配信された5月1日公演の模様をレポートする。
オープニングはライブタイトルでもある「MANIAC」。誰の耳にも残るリズムとメロディをもりこんだこの曲で圧巻のパフォーマンスを見せ、観客を一瞬でStray Kidsの世界に引きこんだ。
2曲目「VENOM」に続く「Red Lights」では、これまでの2曲と違って少しスローテンポな、しっとりとしつつもダークな雰囲気を残した楽曲にピッタリとはまるダンスを披露。曲名通りな赤いライトと共鳴して一層魅力を感じさせた。
一度落ちた照明が明るくなり、最初のMCに入ると、曲の雰囲気とは違うリラックスしたメンバーの姿が見えた。ファンダムの名前である「STAY」を連呼したのち、英語を交えつつ1人ずつ自己紹介へ。最初のツアー以降、直接ファンに会うことができず寂しかったとコメントをし、今回コンサートを開催できたことを全てのメンバーが喜んでいることが伝わってきた。
MC直後は「Easy」でまた会場の空気をガラリと変えると、「ALL IN (Korean Ver.)」のパフォーマンスでさらに盛り上げた。明るめの照明でのパフォーマンスだったため、メンバーの楽しそうな顔がよく見え、特に時折見せるはにかむような笑顔はファンの心を沸かせただろう。
「District 9」でも引き続きレベルの高い速いテンポのラップ、ボーカルラインの余裕を感じる高音を響かせた。曲の後半では、持ち前のスタミナで3曲連続でのパフォーマンスの終盤にも関わらず息の揃った群舞を見せ、Stray Kidsのポテンシャルの高さが十分に発揮されていた。
映像を挟んで、学生コンセプトを感じさせる衣装で再び登場。それぞれのイメージに合った衣装で「Back Door」のアクティブかつ大人っぽさも感じるパフォーマンスを見せた。
「Charmer」「B Me」と続き、18時前には、放課後や夕方っぽさのあるサウンドで、時間帯にもぴったり合った「Lonely St.」を披露してリラクシングなムードを作り出した。そんな雰囲気の中で、この曲に込められた“葛藤しながらも前進する”彼らの決意のような歌詞がまっすぐと伝わってくる。また、 Stray Kidsらしさがたっぷり込められている「Side Effects」も披露し続けた。
伝統舞踊を感じさせるしなやかなダンスを皮切りに、バンドの生演奏とともに見せたのは「Thunderous」。“ソリクン”のフレーズが印象的なこの曲だが、メッセージ性は強く、歌詞に反映されるStray Kidsの意志が多くの人をエンパワーする内容になっている。それが伝わる演出とパフォーマンスはファンの耳も目も心も奪った。これに「DOMINO」、「God's Menu」が続き、3曲続けて会場を熱気に包んだ。