『iCON Z』密着第24話、男性部門 ボーカル&ラップ中間チェック 大きく順位を入れ替える波乱の展開に

 次にパフォーマンスするのは、ダンス中間チェック3位のZ FACTION。最も難易度が高いパートは遠吠えのような高音が続くサビ。ここを担当する夫松健介は、自分なりに声の出しやすい方法を模索したのか頬に両手を当てながら、この難関にチャレンジしていく。同じパートを担当する山本光汰は個人ランキング3位の実力者だが、この高音には苦戦しているようでなかなか思うような歌声が出ず、何度も繰り返し挑戦。ラップ担当の中村碧は、以前「グルーヴがあまりない」「音に対するアプローチを研究するべき」と厳しい指導を受けていたが、今回のチェックでは「上手です、ほぼOKだな」とお墨付きの言葉をもらえた。ラップ初心者の佐藤蒼虎は、SHOKICHIからリズムの取り方をアドバイスされ、さらにグルーヴ感に磨きをかけていく。

 課題曲の難易度が高いだけに、苦戦するメンバーもいたZ FACTION。しかし課題曲の「Coyote」は、想像以上の完成度だった。

 最後は、ダンス中間チェックで最下位となってしまったCROONERZ。今回大抜擢されたのはマーク エイロン。曲のタイトルを高らかに歌い上げるハイライトを任された彼は、持ち前のボーカル力を存分に発揮し、力強い歌声を披露。SHOKICHIやトレーナーを「めちゃめちゃ鳴りいいね!」と大絶賛させるほどのパフォーマンスを見せつけた。ダンスでは苦戦した沓野広翔も、SHOKICHIから受けたアドバイスを瞬時に理解し、さらに切ない表現に磨きをかけていく。ラップ担当のギレルメ マサユケ トマジ 西村は、もともと持っているアグレッシブ感を押さえてメロウに表現するが、トレーナーからは「オケに合ってない」と厳しい言葉も。曲のラストの肝を担当する石川晃多は、自分が理想とする表現を追求し、何度もテイクを重ねていった。

 ダンスチェックでは苦戦したCROONERZが本領を発揮する今回の中間チェック。課題曲の「Water Baby」は、個性豊かな彼らが力を注ぎ、エモーショナルな作品として仕上がっていた。

 そしていよいよ、ボーカル・ラップ中間チェックのランキングが発表される。3位はLIL LIAGUE、2位はCROONERZ、1位はZ FACTION。難易度の高い課題曲を、個々の実力でしっかり表現した彼らがトップに選ばれた。最下位となってしまったのはKIDMATIC。プロデューサーたちからは、グルーヴ感が表現しきれていないと辛口の評価が下された。

 ダンス中間チェックから上位と下位が完全に入れ替わった波乱の結果で終わった、今回のボーカル・ラップ中間チェック。四次審査に向けて、どのグループも予断の許されない結果となった。

 次週の放送は、2022年4月24日21時よりスタート。いよいよ四次審査が開幕する。

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