Hello Sleepwalkers、怒涛のエネルギーで刻みつけた完全復活 『夢遊ノ果テヨリ』アンコール公演に生まれた圧巻の景色

 シュンタロウが「行けるか下北沢!」と声を投げかけ、あっという間にラストスパートへ。怒涛の曲展開で綾なす「神話崩壊」のタソコによる速弾きソロパートは圧巻で、この曲では定番だった、マコト(Ba)とナルミが向き合って演奏する姿も健在だ。その後も「猿は木から何処へ落ちる」「20世紀少年」と続け、ラストの「Fire」へ。シュンタロウの力強い歌声、ナルミの凛とした歌声、タソコのハロスリらしさを作り上げるリードギター、マコトの全体をまとめる安定感抜群のベース、ユウキの抜けが良く心地よいドラムと、それぞれの持ち味を存分に発揮。そこにリスナーの掲げる手が加わることで、会場内には圧巻の景色が生まれていた。最後の一音までしっかりと会場いっぱいに響かせ、5人はステージを後にした。

 アンコールでは新曲を披露。複雑に音が絡み合いながらもノリの良いアッパーなメロディで、再び会場を盛り上げていく。そして最後はダンサブルなナンバー「円盤飛来」へ。マコトも「まだまだ足りないってことだよな!?」と言い放ち、最後の最後まで余すことなく音とエネルギーを届けていく。シュンタロウがギターを掲げる姿を見せたところで、この日のライブは終了した。

 スタートからラストまで、とにかく熱のあるライブだった。ハロスリメンバーと復活を待っていたファンが、ずっと待ち望んでいたライブの瞬間に立ち会えたことを嬉しく思う。もちろん彼ら自身も世の中の情勢も、この2年間で変わった部分はたくさんあって、数年前に描いていた世界とは違う形になっているかもしれない。それでもハロスリの音楽のかっこよさは変わらないし、彼らの音楽が私たちに必要なことはこの先も変わらない。シュンタロウ自身も、後半のMCにて「前身バンドを組んでいた頃からずっと“自分たちが一番かっこいい音を鳴らしてるぜ”という気持ちでやっているし、変わったのは、僕たちの音楽を好きでいてくれる人がこんなにもいること」と語っていた。

 また、彼らは6月9日にファンクラブ主催のワンマンライブ『月齢ゼロ』を開催することを発表。リスタートを切った5人は、ずっと待っていたファンとこれから出会う新たなリスナーに音楽を届けにいく。

Hello Sleepwalkers『夢遊ノ果テヨリ』
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Hello Sleepwalkers 公式サイト

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