XG「Tippy Toes」は異例のデビュー曲? 国内外から支持集めるグループの独自性

 SNS上では、この「Tippy Toes」をブリトニー・スピアーズ楽曲になぞらえて捉える声があがっているが、彼女が2001年にリリースした「I’m A Slave 4 U」と重なる部分があるのかもしれない。「I’m A Slave 4 U」は、それまでブリトニーが世間から期待されていた“ピュア”で“イノセント”なイメージから脱却の意志を示し、彼女の主体性について楽曲を通じて表す転機となった作品の一つとして知られているが、「Tippy Toes」もその曲調と〈世界の勢力図 変えてみせる〉〈舵を切るのは そう私たち〉〈私たちは堂々と戦っていく/BOSSモードに入っていく/主導権握ったまま〉といった歌詞によって、グループのアティチュードを世へ知らせるステートメントのようだ。

 またMV内でみられる、メンバーのCOCONAがキュートにデコレートされた弁当にナイフを突き刺す描写や、メンバー全員がパンツスーツに身を包んだ尖ったコンセプトイメージなどからも、XGとしての独自性を強調。洋楽志向、いわゆる日本のメインストリームでは聴こえてこないような、HIPHOPとR&Bをミックスしたクールな楽曲と共に繰り出される自信に満ち溢れた表情、鋭い視線は、日本だけには収まらないグループの勢いを体現しているようだ。

XG - Tippy Toes (Choreography)

 加えて、3月23日公開の「XG - Tippy Toes(Choreography)」では、曲名通りステップに重きを置く振付けが多様なバリエーションで展開されているほか、マイケル・ジャクソン『Smooth Criminal』の“ゼロ・グラヴィティ”を思わせる高難易度のパフォーマンスも織り込まれていることが印象を残す。YouTubeのコメント欄は海外からのコメントが目立つが、楽曲で惹き付けられたあとコレオグラフィーによって再度驚かされたという反応が見られた。

 デビュー曲にして〈これはただの序章に過ぎない〉と告げる彼女たちから〈靴紐結んで/準備できた?〉と言われたからには、こちらも結び目を固くしながら心して今後の活躍を期待したい。

関連記事