ザ・リーサルウェポンズ、全力パフォーマンスでお祭り騒ぎ 『ポンズの野望・全国版』ツアーファイナル公演

 ここからはポップで楽しい曲が続いていく。「ハッピーな曲」とサイボーグジョーがコメントした「毎日たのしい1週間」や、客席のミラーボールが回り会場を美しく彩った「マハラジャナイト」では、ひたすらに観客を踊らせて楽しませていた。ライブの終盤かと思うような感動的な余韻が残るステージとなった。そんな余韻を残したままメンバーがステージから去り、サイボーグジョーのプリンをアイキッドが食べてしまい喧嘩をするコントの映像が流れた。オープニング映像と同様にシュールな内容で、ファンを笑わせる。メンバーが再登場すると、ここから後半戦であることを伝えるかのように、「川中島の戦い」「プータロー」を激しくパフォーマンスし続けた。前半よりも、さらに激しく叫ぶように歌うサイボーグジョーが印象的だ。「ホッピーでハッピー」ではグッズのジョッキを掲げている観客がいたりと、お祭り騒ぎのような盛り上がりであった。ラストに向けて畳みかけるようにロックナンバーを続けてきたと思いきや、MCではアメフトの話をし出す2人。興味がないファンが多かったようで、静まりかえった客席を見て、「来年はアメフトを見てください」とサイボーグジョーが訴えかける場面も。

 最後は「口パクで歌おう!」とファンに伝えてから「さよならロックスター」が披露された。メンバーと一緒に腕を振って盛り上がる客席。サイボーグジョーとアイキッドは近くに寄って楽しそうに歌い、演奏している。幸福感に満ちた空気を作り出したあと、ステージから去っていく2人。すぐにアンコールの拍手が巻き起こるが、登場したのはメンバーと交流があるお笑い芸人のBAN BAN BAN 鮫島一六三。メンバーが再登場するまでの間、プロレスのリングアナのようなテンションで公式グッズを一つずつ紹介した。アットホームな雰囲気の中、ようやくメンバー2人も登場し、アンコールが始まるかと思いきや、プロレスラーの獣神サンダー・ライガーが突如乱入。どうやら、昨年ザ・リーサルウェポンズが主催した音楽とプロレスを融合したイベントに、自身がリモート出演だったことを根に持って怒っているようだ。そこで「この曲を歌って怒りを鎮めてもらおう!」というサイボーグジョーの発案から、プロレスをテーマにした楽曲「94年のジュニアヘビー」を披露。聴き終えた獣神サンダー・ライガーはご満悦で、「許す!」と喜んでいた。最後は鮫島も含めた4人で「きみはマザーファッカー」を披露し、会場にいる全員を笑顔にして、ライブは締めくくられた。

 ライブ終了後には、メンバーの活動拠点の中野区にある中野サンプラザでのワンマンライブ開催が発表された。過去最大規模のホールワンマンとなる。今回のライブを観ていて、リキッドルームの規模では収まらないほどの熱気と勢いを感じた。きっと中野サンプラザでのワンマンは、さらに熱いライブになるのだろう。“ポンズの野望”はまだまだ続いている。

■ライブ情報
ザ・リーサルウェポンズ秋の特大ワンマンライブ開催決定!
『大コンバンワンマン ~ オレたち中野を大事にするぜ!地元のライブはハンパねぇ ~』

日時:2022年9月30日(金)
時間:開場18:00 / 開演19:00
会場:東京・中野サンプラザ(〒164-8512 東京都中野区中野4-1-1)
チケット:¥6,500(税込)

<チケット先行受付>
3月25日(金)20時〜4月4日(月)23時59分まで
https://eplus.jp/tlw/

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