Sexy Zone、俳優面での活躍がもたらす新たな輝き ドラマ、舞台まで波及するグループの勢い
Sexy Zoneの菊池風磨が出演中の火曜ドラマ『ファイトソング』(TBS系)が、本日3月15日に最終回を迎えるにあたり、本作がどのようなラストになるのか注目が高まっている。昨日3月14日には『Sexy Zone Live Tour 2022』を6月18日から北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナを皮切りに全国8都市で開催することも発表されたSexy Zone。本稿ではドラマで好演を見せる菊池をはじめ、演技の仕事でも活躍の場を広げるSexy Zoneメンバーの俳優としての魅力を考察してみたい。
切ない気持ちを繊細に演じた菊池風磨
『ファイトソング』は、清原果耶が演じる児童養護施設“あさひ学園”で育ったヒロイン・木皿花枝と、間宮祥太朗が演じる一発屋ミュージシャン・芦田春樹の恋を描いたラブストーリー。菊池は花枝と同じ学園で育った幼なじみで、『サンシャインクリーニング』を営む夏川慎吾を演じている。初回は陽気な性格という役柄から“陽キャ”なイメージが強かったが、昔から密かに想いを寄せていた花枝と春樹の距離が縮まっていくに従い、菊池の切ない演技が話題となっていった。花枝への溢れる想いを胸に秘め、健気に明るく振る舞う慎吾の心情を丁寧に演じる菊池の演技が光り、SNSでも「慎吾が切ない」「菊池君の演技が上手い」など注目を集めるようになった。意を決して花枝をキャンプに誘い、告白をしようとする慎吾の前に春樹が現れるシーンでは、「ああ……」と心の声が漏れてしまった人も多かったはず。
二宮和也、山田涼介(Hey! Say! JUMP)、中丸雄一(KAT-TUN)と出演しているYouTubeチャンネル『ジャにのチャンネル』でも“陽キャ”に近いスタンスだが、実際は生真面目で努力家として知られる菊池。これまでは明るい役柄を演じることも多かったが、今作では慎吾の揺れ動く複雑な心情を表情や佇まいで表現しており、今後俳優面でさらに飛躍するであろう大きな可能性を感じずにはいられない。これまでもドラマや舞台にて芝居に真摯に向き合ってきた結果が、こうした活躍につながったのではないだろうか。
ブレることなく役柄に向き合う中島健人
3月24日から全世界配信となる中島健人主演の映画『桜のような僕の恋人』(Netflix)は、2017年の発売以来、泣ける恋愛小説として話題となり、TikTokで人気が加速し発行部数70万部を突破した宇山佳佑原作の同名小説が原作となっている。かねてより原作のファンだった中島は、人生の中で最高傑作にしたいと想いを語っている(※1)。中島が演じるのはカメラマンになりたいという夢を諦めかけた青年・晴人。美容師の美咲(松本穂香)に恋をし、目標に向かって頑張る彼女に相応しい人間になるため再びカメラマンの道を歩み出す。ところが美咲は“人の何十倍も早く老いていく”という難病を発症。想いが通じて幸せの絶頂だった2人に厳しい試練が待ち構える。2021年の『彼女はキレイだった』(フジテレビ系)で演じた長谷部宗介役も韓国ではパク・ソジュンが演じ大人気となった作品だけに、ハードルの高い役どころではあったものの、中島はブレることなくしっかりと自身の個性を生かして演じていた。中島は『王様のブランチ』(TBS系)のインタビューで晴人、美咲の台本が個別に用意されて撮影に挑んだと明かしていたが、愛する人との儚くも美しい恋を描く同作で中島がどのような表情を見せてくれるのか期待が高まる。