アミューズ所属女優、国際女性デーに『ハンサムW LIVE』開催 “自分らしくいること”を表現した壮観のステージ

 この日一番“ハンサム”というテーマとマッチしたのは、柚希、愛希、石田、三吉がシックな男装姿でダンサーを務め、ソニンがボーカルを務めた「Feeling Good」だろう。宝塚時代男役スターであった柚希の存在感は言うまでもなく、短期間だけ男役に在籍したこともあるという愛希や、石田、三吉のスタイリッシュさも見事だ。ドレッシーな衣装に身を包みグルーヴィーに歌い上げたソニンも男装の4人の存在感に匹敵する力強さで魅了した。

 愛希が羽のような軽さを思わせる衣装に着替え、柚希とともに「普通の人生」(『マタ・ハリ』より)を踊ったのは、この日のハイライトだ。裸足で舞い踊る愛希に優雅に近づく柚希。抱き寄せ、微笑み合い、手を取り、ステップを踏む。柚希が美しく片足を上げた愛希を持ち上げ美しいターンを披露すると、会場からは大きな拍手が。そっと地におろされた愛希が柚希と情熱的な視線を交わし曲はフィナーレを迎え、壮大な2人のパフォーマンスが美しい余韻を残した。

 『ヘアスプレー』より「You Can't Stop the Beat」、『RENT』より「Finale B」と明るいナンバーが続くと、ステージは終幕へ。一度退場したのち、鳴りやまない拍手に再登場したメンバーが1曲目に披露した「Starting Now~新しい私へ」をはじめより明るく、砕けた笑顔で歌い、ライブを華々しく締めくくった。

 たおやかかつ凛々しい11人のパフォーマンスはどこを切り取っても美しく、まさにハンサムそのもの。同時に、出演者が無理に格好つけることなく、ありのまま楽しんでいるように見えたのも印象的であった。自分らしくいること。それこそが、ハンサムになるなによりの秘訣なのではないかと感じる、11人の個性溢れる圧巻の公演であった。

■公演概要
『AMUSE PRESENTS SUPER HANDSOME W LIVE“HANDSOME”is not just for men.』
出演者:柚希礼音、ソニン、愛希れいか、村川絵梨、清水くるみ、石田ニコル、三吉彩花、恒松祐里、堀田真由、島ゆいか、礒部花凜
構成・演出:小林香
振付:大村俊介(SHUN)
開催日時:2022年3月8日(火)13:00/18:00 ※開場は開演の1時間前
会場:Bunkamuraオーチャードホール(東京都渋谷区道玄坂2丁目24−1)
主催:アミューズ

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