「楽しんでますか？」という問いかけに盛大な拍手で応えるリスナーたち。ラブサマちゃんも「最高に楽しいよ。みんなも同じ気持ちだったらいいな……」とトークを挟み、後半がスタート。白いスポットライトがステージに点々と灯されるなか始まった疾走感のあるナンバー「FLY FLY FLY」、爽やかで開放的な「海を見に行こう」、トリプルギターの絡みが堪らないと「ファミリア」を連続で披露。リスナーも手を挙げたりじっくり聴き入ったりと、自由に楽しんでいた。

　この日は平日開催ということで、「みんな今日は働いてから来たんですか？　ロボットみたいに働いてきたんですか！　ロボットみたいに働くのが嫌すぎて作った曲があるので、それを演奏します。みんなも働きなさい！」という振りのもと演奏された「PART-TIME ROBOT」。USロックへの愛とリスペクトをひしひしと感じるロックナンバーだ。その後、「カバーをやります」と告げ始まったのは、60年代風のシャッフルビートでアレンジされたOasis「Rock 'n' Roll Star」。ワンコーラスをシャッフルビートで軽快に演奏すると、アレンジは本家Oasisのようなブリットポップスタイルに変わる。リアム・ギャラガーのように後ろで手を組み、少し屈んでスタンドマイクで歌った。途中エルモのぬいぐるみで遊んだりと、飛び道具満載のパフォーマンスでファンをさらに魅了していく。

　「あと3曲なんだって」と名残惜しそうに伝えたあと、「ルミネセンス」を披露。MCで見せた茶目っ気のある姿から一変、可愛さと儚さを兼ねたウィスパーボイスで夏のひとときを届けた。そして人気ナンバー「あなたは煙草 私はシャボン」をブルーのライトに照らされながら瑞々しいサウンドと共に歌い、本編ラストの「僕らなら」へ。ミドルテンポのメロディに乗せた歌声とタンバリンの音を会場中に響かせ、「帰りたくない」と寂しげな気持ちを叫びつつ、たくさんの投げキッスを会場にプレゼントしながらステージを後にした。

　鳴り止まない拍手に応え、ラブサマちゃんら5人がステージに登場したアンコールでは、新曲「普請中」を熱唱。そして観客はもちろん、バンドメンバー、スタッフらに感謝の言葉を述べ、8月には自主イベント『LOVELY SUMMER SONIC 2022』を開催することも発表された。最後は「青い瞬きの途中で」を歌い、この日の公演は幕を閉じた。

　「みんなを惚れさせるつもりで来た」という宣言通り、UKロックやネオアコとあらゆるジャンルの要素を詰め込んだ楽曲とパフォーマンスで全リスナーを虜にしたラブサマちゃん。自分が伝えたいことを歌う芯を貫き、さまざまな表情を見せてくれる彼女は、今後も目を離せないシンガーソングライターの1人だ。

■ライブ情報
『LOVELY SUMMER SONIC 2022』
2022年8月7日（日）
開場17:00 / 開演18:00　渋谷CLUB QUATTRO

＜TICKET＞
一般チケット：全自由　4,950円（税込み・D代別）
学割チケット：全自由　3.850円（税込み・D代別）
※学割チケットは入場時に学生証のご提示が必須となります。公演時点で学生の方がご購入いただけます。
公演時に公表されている新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインを遵守した形での開催となります。

＜オフィシャル先行＞
受付期間：2022年3月3日（木）21:00～2022年3月13日（日）23:59
入金期間：2022年3月15日（火）13:00～3月17日（木）21:00
受付URL：https://eplus.jp/lovelysummersonic-of/

＜一般発売＞
2022年4月2日（土）10:00～

＜問合せ＞
DISK GARAGE 050-5533-0888（平日12:00～19:00）

ラブリーサマーちゃん公式サイト：https://www.lovelysummerchan.com/