26thシングル『恋と愛のその間に』インタビュー
NMB48 上西怜&川上千尋が明かす、『NAMBATTLE2』の激戦を巡るグループの現在 「メンタルじゃなくて寿命が縮まる(笑)」
NMB48が、2月23日に26thシングル『恋と愛のその間に』をリリースした。
1期生最後のメンバーとなった白間美瑠の卒業シングル『シダレヤナギ』から約8カ月ぶりのリリースとなる今作は、新生NMB48を打ち出すダンスナンバーだ。センターは卒業を控える梅山恋和とこれからのNMB48を担う現役エース・上西怜の5期生コンビ。パワフルさと強く美しい女性らしさが共存する激しいダンスを軸に、MVでは一人ひとりをフィーチャーした“全員主役”のかっこかわいい今のNMB48が映し出されている。
そして、NMB48は27thシングルに向けて早くも動き出している。昨春に続き2度目の開催となる『NAMBATTLE2〜がむしゃらにならなNMBちゃうやろっ!〜』では、4つのバトルが行われ、それぞれのバトルの勝者にプライズが用意される。中でも目玉と言えるのはファン投票によって27thシングルの表題曲選抜メンバー(1位~14位)、アンダーガールズ(15位~24位)を決定する『NAMBATTLE2〜愛〜』である。
リアルサウンドでは、ダブルセンターの一翼を担う上西、選抜メンバーの川上千尋の2人にインタビュー。オリコンデイリーシングルランキング(2022年02月22日付)で1位として見事“たこやき焼けた”(オリコンウィークリーシングルランキング、Billboard JAPAN週間シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”でも首位を獲得)、そして『NAMBATTLE2〜愛〜』の速報結果発表のあった翌日に冷めやらぬ思いを聞いた。(渡辺彰浩)
新センター 上西怜が加入6年で一番挫けた瞬間は?
ーー『恋と愛のその間には』がオリコンデイリーシングルランキング(2022年02月22日付)で1位ということで、たこやき焼けましたね。おめでとうございます!
川上千尋&上西怜:ありがとうございます!
ーー上西さんは初のセンター曲で、人一倍嬉しかったのではないですか?
上西:不安だったんですけど、1位と聞いて安心しました。ウィークリーチャートでも1位になったら嬉しいなと思います。
ーー上西さんはこれまで、コンサートやインタビューなど、様々なところで「センターに立ちたい」と公言してきました。
上西:「センターに立ちたい」って初めて口にしたのが去年の『NMB48 次世代コンサート~戦わな次世代ちゃうやろっ!~』でした。実際にセンターに立ってみて思っていた以上のプレッシャーがあったんですけど、それ以上に嬉しい気持ちの方が大きかったです。
ーー今だから聞ける質問ですが、先に同期の梅山恋和さん、山本彩加さんの2人が『だってだってだって』でセンターに立ったことはやはり悔しかったですか?
上西:グループに加入してからの6年間で、その時が一番挫けたところですね。
ーーそんな梅山さんと一緒にセンターに立てるのは嬉しいですよね。
上西:恋和は一度センターを経験しているので頼もしいです。私と恋和の2人がセンターに相応しいと言ってもらえるように、協力しあいながらもライバルでいたいという気持ちで立っていましたね。
ーー恋和さんに対しては、まだライバルという気持ちもあるんですか?
上西:卒業発表をしちゃったので、今は同期として送り出したいという気持ちです。ユニットのLAPIS ARCHとして活動していた時から恋和とあーやん(山本彩加)の背中をずっと追いかけていたので、ライバルと思うところまでいけなかった自分もいて悔しいです。
ーー『だってだってだって』の期間は、LAPIS ARCHとしても活動していましたからね。
上西:3人のユニットなのにそのうちの2人がセンターになっちゃって、私はポジションを上げることさえもできなかった。ユニットがあったことで、悔しさも倍でした。でも、あの時期があったからこそ、今の自分がいるなと思えます。
「恋和が満足いく形で卒業できたら一番いい」(川上)
ーー上西さんと一緒にセンターに立つ梅山さんはグループからの卒業を控えているわけですが、改めて、お2人にとって梅山さんはどんな存在ですか?
川上:今回の新チームMで初めて同じチームになったんですけど、踊りに癖がなくて、こんなダンス上手かったんやって思いました。正直、入った当時はダンスが苦手なのかなと思っていたところがあったので(笑)。恋和も上に立つ立場として自分なりに努力をして、パフォーマンスでもMのことを引っ張ってくれていたり、勝手に成長を感じていました。だから、卒業するのはもったいないなとも思うんですけど、私も怜ちゃんと同じくしっかり背中を押して、このご時世ですけど恋和が満足いく形で卒業できたら一番いいのかなと思います。
上西:私と恋和は同期の中で、2人揃ってステージデビューが一番遅くて。だけど、ちっひー(川上千尋)さんが言っていたようにパフォーマンスが綺麗で、あとはパッと出た一言が面白かったり。そういったところでみんなから頼られる、期待されるメンバーで、私にとっては尊敬する同期でした。
ーー卒業発表の中でスタッフの方にしか事前に相談していなかったということでしたが、なんとなく梅山さんの卒業を感じていたりもしたんですか?
上西:なんとなく、一つひとつの仕事を終えていく感じがあったので、もしかしたら近いのかなとは思っていたんですけど、確信はできなかったですね……。
ーーさて、上西さんと梅山さんがダブルセンターを務める「恋と愛のその間には」は、かっこよくて可愛い新生NMB48の2面性が感じられるダンスナンバーとなりました。シングル曲のダンスナンバーとしては「欲望者」以来になるんですかね?
川上:「欲望者」以来か、確かに。
上西:かっこいいに振り切っているのは「欲望者」以来ですね。
ーー「欲望者」は山本彩さんがセンターを務めた2018年リリースのシングル曲ですが、当時とはまた選抜メンバーのガラッと変わった今のNMB48でダンスナンバーをやるっていうところも今回の大きな特徴ですよね。
川上:可愛いの2大巨頭みたいなイメージの怜ちゃんと恋和がセンターで、私たちも可愛い曲がくるんやろうなって思っていたんですよ。2人を先頭に私たちもかっこいい姿を見せられるのは、この曲に参加できてよかったなって思えるポイントです。
ーー上西さんは念願だったセンターに立ってみていかがでしたか?
上西:私はパフォーマンスするのは好きなんですけど振りを覚えるのは苦手なんです。NMB48にはダンスを上手に見せられる素晴らしいメンバーがいる中で、前に立ってみて自分ってまだまだなんやなっていうことに気づかされました。自分に足りない部分を見つけるきっかけにもなりましたね。
ーーそんな上西さんを川上さんはどのように見ていましたか?
川上:振り入れがMV撮影の当日にあったんですね。私は怜ちゃんに対して心配はないんですけど、怜ちゃん自身は初のセンターということで休憩もせず練習していて(笑)。センターの重圧を感じている怜ちゃんを見たからこそ、MV撮影をより頑張ろうって思えました。
上西:空き時間にメンバーが一人ずつ並んで練習してるくらい今回の振りは難しかったんです。私は練習してやっとみんなに追いつけるくらいなので、ちゃんとしないとという気持ちでやっていましたね。