Snow Man「ブラザービート」愛着が格段に増すパフォーマンス 9人のキャラが立った歌詞にも注目

 ちょうど1週間前の2月23日、Snow Manの6thシングル『ブラザービート』ジャケット写真、アーティスト写真が公開された。おそらく多くのファンが「こう来たか!」と心の中で叫んだに違いない。

 今回の表題曲は、Snow Man主演の映画『おそ松さん』主題歌。予告映像やオフィシャルサイトでは楽曲の一部が先んじて試聴できるようになっていた。

映画『おそ松さん』【予告編90秒】3/25(金)公開!

 第一印象としてはアニメの実写化作品である映画のイメージにぴったりの賑やかなパーティーロック。冒頭から「ナナナ…」で歌われるボーカリーズが印象的で、歌詞からもどことなくコミカルさが伝わってきていた。この曲のビジュアルイメージはどのようなものなのか、曲を聴いたかぎりではまったく想像できていなかったなかで公開されたのが、黒っぽいスーツに身を包んだメンバーの姿。好スタイルの9人が一列に並んで見せる縦と横のラインはビシッと決まっている。さらに身長の高低差が描くなめらかな曲線はまるで音の波のシルエットのよう。スタイリングはもちろん、ありそうでなかった構図のアーティスト写真だ。ジャケット写真はメガネをかけているパターンもあり、とてもユニーク。スーツは型や小物使いでそれぞれ違いが出ていて、じっくり眺めてみるのもよいだろう。

 そして同日、Snow Manは音楽特番『テレ東音楽祭2022春』(テレビ東京系)に出演。スーツの新衣装で「ブラザービート」をテレビ初披露した。しかもこのタイミングがフル尺の初公開であり、同時にフルパフォーマンスのお披露目という珍しいパターンとなった。オフィシャルサイトでは「ブラザービート」について「映画の世界観とも重なりつつ、9人それぞれの個性が際立つラップの掛け合いとわちゃわちゃ感が楽しめる楽曲」との曲紹介があるが、まさにこの説明どおりの楽曲である。ラッパー/トラックメイカーのクボタカイが作詞を手がけたということで、言葉運びが実にスムーズ。Aメロ、Bメロと9人全員が回していくソロパートがとても楽しい。なかなか布団から出られない佐久間大介、朝から活動的な宮舘涼太、気だるげマイペースな目黒蓮、プリンとケーキを巡ってケンカをしはじめる岩本照と向井康二、それに「細かいことは 気にしないで」と仲裁に入る渡辺翔太、「俺の感性 スター性の 未知なる算数」「いや分からない 分からない 言葉掛けても引くくらい」とラップでつなげていく深澤辰哉と阿部亮平、最後に「たまにカッコつけるけど 気にしないで」と華麗に決めるラウール……と、当て書きではないかと思ってしまうほどメンバー一人ひとりのキャラが立った歌詞と歌割りが特徴的だ。

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