乃木坂46、5期生にも影響与えるグループのブランド力 現役&卒業メンバーが築いてきた信頼とオリジナリティ

 後の4期生メンバーとなる16名が参加した“坂道合同オーディション”がスタートしたのが2018年6月。生駒里奈と西野というエースの卒業を迎えながら、グループとしては明治神宮野球場と秩父宮ラグビー場の2会場を使用した『真夏の全国ツアー2018 ~6th YEAR BIRTHDAY LIVE~』(通称:シンクロニシティ・ライブ)や、上海での初の海外単独公演、さらに「シンクロニシティ」で『第60回 輝く!日本レコード大賞』を受賞したのが2018年であり、まさに順風満帆なグループの勢いと温かな空気感が翌年7月に公開されたドキュメンタリー『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』には収められている。グループが成熟期に達しても齋藤飛鳥という1期生からの確固たるエースの登場、3期生から山下美月、4期生から遠藤さくら、賀喜遥香といったメンバーが乃木坂46の単独センターとして躍進する層の厚さは、そのままグループへの信頼とさらなる期待値に繋がっている。

 先日グループを卒業した2期生の新内眞衣は卒業セレモニーの場で「1期生、2期生、3期生、4期生、卒業生、そして新たに5期生も加わります。それを全部含めて、私は乃木坂46だと思います」とスピーチしていた。2022年の現在は、白石や西野を筆頭に乃木坂46卒業生の活躍も目覚しい。女優として先陣を切っていた深川麻衣、アナウンサーとしてすっかり定着した市來玲奈と斎藤ちはる、最近では生田絵梨花が太田プロダクションに、新内眞衣がセント・フォースに所属と新たな地で開拓を続けるこれまでにない例もある。これら卒業生の動向が、少なからずこれからの乃木坂46に対する心象に影響を与えていることは間違いない。

 コンビニやスマホなど身近なものに例えると分かりやすいが、ブランディングに大切なのは信頼とオリジナリティだ。それを乃木坂46で考えた場合、現役メンバー、卒業生がこの10年間で築いてきた礎が信頼。そして、これは見落としがちだが一般的に“清楚”と呼ばれる制服・楽曲・MVで構築してきた膨大なクリエイティブが、乃木坂46にとっての最大のオリジナリティと言えるのではないだろうか。そんな憧れの乃木坂46ブランドに染まった5期生がまもなくデビューする。

※1:https://realsound.jp/2016/01/post-5866.html

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