Stray Kids、ファンミーティングならではの姿 カバーステージやSTAYからのサプライズメッセージも登場

 昨年JYPエンターテインメント所属アーティスト初のミリオンセラーを記録、世界中が熱狂したサバイバル番組『KINGDOM:LEGENDARY WAR』で優勝してその名を知らしめたStray Kids。2回目となるファンミーティングが2月12・13日と韓国・ソウルのオリンピック公園オリンピックホールで行われ、13日の模様はBeyond LIVEでオンライン配信された。

 今回はバレンタインデーが近いこともあり、「Stray Kids 2ND #LoveSTAY 'SKZ’S CHOCOLATE FACTORY'」というタイトルでピンクをベースにしたスウィートなカラーリングの衣装に身を包み、パワフルな「DOMINO」と爽やかでトロピカルな「The View」という雰囲気の異なる2曲のライブパフォーマンスから幕を開けた。

 韓国のアイドルコンテンツではお馴染みのジェジェがMCとして登場すると、ハンがオーダー担当、スンミンがレシピ、リノが工場のエンジニア、ヒョンジンがショコラティエ、フィリックスがテスター、アイエンがラッピング担当でチャンビンがデリバリー、メンバーを総括する工場長がバンチャンという役割分担を含め自己紹介し、甘味・酸味・スパイシー・麻辣味の混ざり合ったような、五感で楽しめるようなイベントにしたいと語っていた。

 最初のコーナー「Stray Kids Signa」では、「STAYと来たレストランで靴を脱がなきゃいけないのに、靴下がチグハグ+五本指ソックスを履いてきたことを忘れてた!どうする?」「STAYにプレゼントするつもりの贈り物があげる直前に無くなってしまった……」「急な雨、STAYから雨に打たれていると連絡が!しかし同時に(プロデューサーの)J.Y. Parkさんからも『話すことがあるので会議室に来るように』と連絡が!」など、3つの様々なシチュエーションでSTAY(Stray Kidsファンの呼称)がどのような反応をするかを見ながらメンバーがスキットを演じた。スンミンがハンを、ヒョンジンがフィリックスを、ハンとリノがアイエンを相手役として指名する中、1番人気だったのはチャンビン。アイエンのスウィートバックハグ、バンチャンからのプロポーズ、フィリックスからのポッポ(チュー)と3人から熱いアプローチを一身に受けたチャンビン自身は、ヒョンジンを相手役にJ.Y. ParkとSTAYを天秤に掛けるという難しい選択を演じていた。

 続く「Valentine Choice」のコーナーでは、「理想のデートは外か家か」「告白ソング(「It's a small world」のメロディに乗せて告白する韓国の定番愛嬌ソング)はキュートorセクシー?」「今会うとしたら練習生時代の自分か10年後の自分か?」などのテーマトークで盛り上がった。今回は韓国政府の防疫規定によりイベント中の発声は禁止のため、会場のファンは声を出す代わりにクラッパーというハリセンのような紙を折った道具を叩いて、音を出すことで応援するスタイル。末っ子のアイエンが提案した「パジャマデート」で一際会場のクラップ音が盛り上がる場面もあった。

 前回のファンミーティング時に撮影されたという、1年後の自分たちやSTAYへ贈るメッセージVTRの後は「Mixtape : OH」「Mixtape : On Track」の2曲をパフォーマンス。メロウなナンバーながら、メンバー同士の絡みもあり穏やかで緩やかな雰囲気が続いた。

 昨年話題のドラマ『イカゲーム』を思わせる「スキズの花が咲きました(だるまさんが転んだ)」のコーナーは、カッコいいポーズやお姫様抱っこなどMCの読み上げるお題に沿ったポーズをするもので、脱落者にはちょっと面白いサングラスや被り物などの罰ゲームも。「パワーダンス」のお題では以前Stray KidsがカバーしたこともあるBTS「Dionysus」を踊ったりと、ファンミーティングならではの場面もあった。日本アルバムのタイトルにちなんだ「ALL-INカラオケ」のコーナーでは、2PM「Heartbeat」のような事務所の先輩の曲だけではなく、展覧会「酔中真談」、Dynamicduo「Guilty」のようなカラオケ定番ソングやSTAYCの「ASAP」といった話題の楽曲まで、バラエティに富んだカラオケを披露した。

 VCRを挟んだ後は、お待ちかねのライブコーナー。全身黒の衣装にチェンジしたメンバーたちは、セットも共に前半とは打って変わった黒と赤というダークな雰囲気へとイメージチェンジ。重装的でヘヴィな「Double Knot」、先日MVがYouTubeで3億回再生を突破した「God's Menu」とアッパーなチューンをパフォーマンス。「Question」では「Put your hands up!」と客席を煽る場面も。ファンミーティング直前にはフィリックスが椎間板ヘルニアのためパフォーマンス時に一部制限が出るとのアナウンスがあったが、お互いにサポートしあうことでそれを感じさせないステージを見せてくれた。重厚なリズムが印象的な「Back Door」からコメントを挟んで「Silent Cry」、JAPAN 2nd Singleのタイトル曲「Scars」の韓国語バージョンと、スウィートなパッケージの中身は苦味と深みのあるダークチョコレートだったというような、相反する魅力を見せた。

関連記事