EXILEリレーインタビュー第5回

【EXILEを紐解く5つの質問】20周年特別企画、メンバー全員リレーインタビュー第5回:黒木啓司

 2001年9月27日のメジャーデビュー以降、メンバーの勇退や加入を繰り返しながら、音楽シーンの最先端を走り続けているダンス&ボーカルグループ EXILE。2021年9月27日にデビュー20周年のメモリアルイヤーに突入した。

 リアルサウンドでは、EXILEの20年とこれからの活動に向けた「EXILE20周年特集」を展開しており、その特集の一環としてメンバー全員登場のインタビュー企画を掲載中。EXILEの20年の歩みの中で、それぞれがどのように活動し、ファンやシーンと向き合ってきたかを5つの質問を通して紐解いていく。

 毎週更新のリレーインタビュー、第5回は黒木啓司の思いを聞く。(編集部)

■思い入れのあるライブ or 楽曲(シングル、アルバム)

黒木啓司(以下、黒木):デビュー曲の「Your eyes only ~曖昧なぼくの輪郭~」もすごく好きなんですけど、今この時点で、ライブで一番やりたいのは「This Is My Life」(9thアルバム『EXILE JAPAN』収録)ですね。今この曲をライブでやったら、EXILE史上一番カッコいい自分を見せられる気がする。何度聴いてもめちゃくちゃカッコいい曲ですし、『EXILE TRIBE LIVE TOUR 2012 ~TOWER OF WISH~』のオープニングで1回やったきりなので、またやりたいなとずっと思っています。

ーーまた、啓司さんといえば、6カ月連続で毎月第一金曜日に新曲を配信する企画『EXILE FRIDAY』で、第3弾「My Star」のリリックビデオをプロデュースされたことも話題になりました。そちらについてはいかがですか?

黒木:「My Star」のリリックビデオは、僕の中にある“EXILEのバラードといえばこういう感じ”という王道イメージを映像で表現させてもらいました。でも、パフォーマー1人をフィーチャーした映像作品は珍しいと思いますし、限られた予算の中でも良い作品が作れたんじゃないかなと思います。

■EXILEのメンバーとして心掛けてきたこと

黒木:グループとしては進化しながらも、個人的にはEXILEが築いてきた20年の歴史や伝統を大事にすることをずっと心がけてきましたね。今稼働しているメンバーの中にもそれぞれが思い描くEXILEがあると思うんですけど、特に僕ら第三章のメンバーは後から入ってきた世代でありながら、オリジナルメンバーが作ったものを間近に感じて、直接教わってきた世代なので、それを守ることが役目かなと。第四章が始まってからは、ボーカルが楽器を演奏したり、パフォーマーがDJをやったりしているし、ファッションや飲食などに力を入れているメンバーもいますけど、自分にとっては、ボーカルがいてパフォーマーがいるというダンス&グループとしてのEXILEが原点なので、これからもその気持ちを忘れないようにしたいです。

■ファンとの繋がりを感じた瞬間

黒木:僕も表舞台に立つ者として、ファンの皆さんのことを一番に考えていますし、僕らの音楽やエンタテインメントは、ファンの皆さんがいるからこそ成り立っていますので、ファンの皆さんとは常に繋がっていると思います。本来は一部のコアな人にしか届かなかったかもしれないものが、ファンの皆さんが周りに広げてくれたおかげで、EXILEはここまで大きくなったわけですからね。どういうエンタテインメントを届けていくか、どうやったら皆さんに笑顔になってもらえるか。EXILEの活動の中心にはいつも、ファンの方への気持ちがあります。

ーーその中でも20周年の節目は、ファンの方との繋がりを感じる瞬間が多いのではないでしょうか。

黒木:そうですね。ファンの方との繋がりを一番感じるのは、やっぱりライブだと思うんですけど、ライブをやっている時って繋がりを感じながらも、僕らも熱狂の渦の中心にいるので、見えているところと見えていないところがあるんですよ。20周年のタイミングでこれまでのライブ映像やドキュメンタリーを見返して、あの時こんなに熱く応援してくれていたんだなって思いましたし。メンバーを代表してボーカルが発する一言一言や歌、パフォーマーのエネルギー、いろいろなものが合わさってファンの皆さんに届いていたんだなって、今改めて感じています。

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