Homecomings、優しさと温かさのあるライブ 毎年恒例クリスマスシーズン自主企画イベントレポ

 リスナーからの拍手に応え、会場の上手側に設けられたサブステージに畳野が登場。本棚やソファなどで彩られた部屋のような空間で、「Tiny Kitchen」がキーボード演奏にてソロで披露された。畳野の歌にじっくり聴き入ったあとは、バンドセットのメインステージに戻り、「落ち込むことや悲しいこともある世の中で、聴いてくれる方の励みになるような存在になれたら」という想いが込められた新曲「光の庭と魚の夢」、クリスマスにぴったりな「WINTER BARGAIN」がプレイされ、終始穏やかで心地よさに満ちた本公演は幕を閉じた。

 アンコール内のMCにて、「新曲の『アルペジオ』はラブソングだけど、さまざまな形の恋愛があるから、“僕”や“私”といった言葉を使わないようにして書いた」と福富が語っていた。ホムカミはバンド活動をするうえで、よく“優しさ”という言葉を掲げているが、彼らの優しさは楽曲の随所に詰まっていることに改めて気付かされる。人々を包み込む優しい世界が、Homecomingsというひとつのバンドから少しずつ広がっていく。来年は全国ツアーを行うことが決定したホムカミは、ここからもっと多くの人たちに彼らの優しい音楽を届けていく。

■セットリスト
1.Blue Hour
2.Cakes
3.Songbirds
4.Hull Down
5.BUTTERSAND
6.Smoke
7.Blanket Town Blues
8.アルペジオ
9.Continue
10.ANOTHER NEW YEAR
11.Herge
12.Moving Day Pt.2
13.Pedal
14.I Want You Back
15.PAPER TOWN
16.Here
17.LIGHTS

En1.Tiny Kitchen
En2.光の庭と魚の夢
En3.WINTER BARGAIN

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