「柏木由紀なりのWACK 」インタビュー
柏木由紀とWACK所属7グループ選抜メンバーが語り合う それぞれの個性とアイドルの極意
WACKの何に対しても一生懸命な姿勢
――とはいえ、今回柏木さんがWACKとコラボするにあたって、AKB48のファンのみなさんからは、いろいろな意見があったと思います。AKB48も、初期はいろいろなことをやっていたじゃないですか。そういうベンチャー魂は、WACKにも通ずるのではないかなと思っていて。柏木さんから見て、WACKのメンバーたちは実際に接してみていかがでしたか?
柏木:本当にみんな一生懸命で。私はオンがどうしても続かない。「本番“は”やろう」とか。でも、みんな楽屋でも休憩時間でもそのままで、何に対しても一生懸命な姿勢が見えるんです。長くやっていると、「がんばっているのがダサい」とか「必死なのは恥ずかしい」というのが、AKBでもちょっとあったけど、そういうのが一切ない。一生懸命頑張っている子が輝けるグループというのが、WACKはすごくよくて。私も本当に一生懸命やろう、と学びました。
――WACKのメンバーたちのテンションにはついていけていますか?
柏木:けっこう元気ですよね(笑)。
月ノ:今日のメンバーが元気めなのかもしれないですね(笑)。
柏木:だから、すごく初心を思い出させてくれるというか。何に対しても、喜んだり、悲しんだり、純粋(笑)。思ったことをそのまま出すみたいな感じがめちゃめちゃかわいいし、ファンだったら、それは応援したいって思うなって。だから、私はすごく大好きです。今回のコラボに誰も文句を言わないでほしい(笑)。こんな楽しくやってるのに、って思います。まだ見ていない段階でいろいろ言っている人には、「まず全部見てよ」っていう感じではありますね。
――今回は全CDに投票券がついていて、柏木さんと上位7名で、新グループが結成されます。しかもプロデューサーは柏木さんです。もしも、今ここにいる子たちが新グループのメンバーだとして、柏木さんがプロデュースするならどうしますか?
柏木:WACKのファンのみなさんが求めているものはあるだろうけど、せっかく私がやるなら、WACKだとやらないことをやりたくて。私も7グループに入って、AKBでは絶対やらないことをやらせてもらって、すごく勉強になったので、今の自分の気持ち的には、WACKに合わせるというより、王道のアイドルでいきたいです。
ココ:やりてぇ!(笑)
――ココさんが俄然やる気になっていますけど(笑)。もしココさんをプロデュースするとなると、柏木さんとしてはどんな感じになりそうですか?
ココ:ちょっと……! いいんですか! 絶対、ほかのWACKメンバーも聞きたい話じゃないですか。
――せっかくだから聞いておきましょうよ。
柏木:ココさんは……めっちゃ迷いますね。絶対似合うと思うのがセクシー系。
ココ:私、セクシーさないんですけど、大丈夫ですか…?
柏木:絶対できると思う。腕とか足とか出して。
一同:おぉー!
ココ:新境地!
柏木:最初に出てきたときの後藤真希さんみたいに。
ココ:うわぁ! すごい!
――ネオさんはどうしますか?
柏木:やっぱり歌っている姿がめっちゃかっこいいので、スタンドマイク1本とかで、ドレスを着て。
一同:見てみたい!
――月ノさんなら?
柏木:カラフルな衣装で、ちょっとK‐POPっぽい感じ。
一同:いいじゃん! すごい柏木さん!
柏木:スタイルいいし。
月ノ:やりたーい!
――やるためには上位に食い込む必要がありますよ! ミユキさんはどうします?
柏木:ザ・清楚みたいな。白のワンピースで、乃木坂みたいなのが似合うと思うので、さらっとお嬢様みたいなアイドル。
一同:うわー!
ミユキ:やりたーい!
――ユメカさんはどうします?
柏木:篠原ともえさんみたいな。
ユメカ:うれしい!!!
柏木:絶対ソロで。ASPの楽曲のときは、一切このキャラが出ていないじゃないですか。それはそれでギャップは見せられているけど、このままのキャラクターで売ったら、信じられないくらいの人気者になりそう。
ユメカ:あはははは!!!!! 新グループ、入りたい!!!!! やりたい!!!!!
――柏木さんは、すぐにイメージが沸いてくるんですね。
柏木:みんなのことが本当に好きになったから、めっちゃ見てるので。
一同:うれしい!!
――柏木さんから見たら、WACKのメンバーたちは自分と相性がいいと思いますか?
柏木:相性良くなりたいなと思うグループというか、まだ「いいと思います」とも言えない。まだそこまで私も殻を破れていないというか。WACKの子は本当にむき出しでやっているのがかっこいいと思うので、相性が良くなりたいなと思います。
――逆に、柏木さんがうっかり「このままWACKにずっといます」となったら、WACKメンバーはどんなことをやってもらいたいですか?
ココ:去年、私たちがやっていたんですけど、1週間無人島生活。
――あれはみんなよく生きて帰ってこれたなと思いました。
ココ:「無人島に4日後に行きます」と言われて、携帯を没収されて、生放送のコメント欄から情報を得て。スタッフさんも1週間一切しゃべってくれなくて。最初に水と米だけはいただいたんですけど、それ以外は調達しなきゃいけないので、本当に貝とか食べて、火も自分たちで起こして、いかだで最後に脱出するというのをやったんですけど、それをぜひ(笑)。
柏木:何の目的でそれをやったのか知りたい。目的があればがんばれるかな。
ココ:目的は何かと言われたらちょっと……(笑)。脱出した暁には、最後にライブを生配信するのがゴールだったんですよ。脱出しないとライブができないから、それに向かってやっていて。
――ココさんが目的に関して、答えが曖昧になっているので、やっぱりそこは誰にもわからないですね……。
ココ:答えは自分で探す……。
柏木:やっぱり目的を探しちゃうので。意味のないことはやりたくない(笑)。
ココ:それはあって、ふっと、我に返るんですよね。ノコギリでめっちゃ切ってるときとか(笑)。鳶とか飛んでいて、一瞬、何してるんだろうと思うんですよね。竹を切ってボートを作るんですけど。
――もうアイドルの話じゃないですよね(笑)。
ココ:火が命なんで、使用済みのパンツを燃やして。全部生放送で映っているんですけど。なので、ゆきりんさんが島に行く姿が見たいです。
――あはは。ネオさんは何をやってほしいですか?
ネオ:BiSのMVの監督は山田健人さんなんですけど、ずっと「床を舐めさせたい」と言っているんですよ。柏木さんから共演NGが出ることになっても、それでもやりたいみたいなことを言っていて。
――じゃあ、柏木さんと床を舐めたいと(笑)。
柏木:まじで目的なんですか?(笑)
――月ノさんは一緒にやりたいことはありますか?
月ノ:シンプルにライブをやってみたいです。ワンマンライブをやってみたい。WACKのお家芸で、同じ曲を連続でやるみたいな。
ココ:めっちゃ小箱のライブとか。お客さんとの距離がめちゃくちゃ近くて、蒸し暑いとか。
柏木:すぐ「なんで?」となっちゃう。目的を求めちゃうからな(笑)。
――ミユキさんはどうです?
ミユキ:豆柴の大群のYouTubeに出てもらって、ドッキリとか、罰ゲームとか、一緒にやりたいなと思います。
柏木:バラエティでがんばるとかは、けっこうできる。
――ただ、豆柴なので、必ずクロちゃんがついてきます。
柏木:でも、何回か会ってだいぶ免疫ついてます(笑)。
――ユメカさんはどうでしょう?
ユメカ:やっぱりWACKと言ったら、合宿ですね。いろいろ過酷な状況を乗り越えてきていらっしゃるので、学べる部分もありそうだなと思って。……すごい嫌そう!(笑)
柏木:あれを乗り越えているから、ここにいて、がんばっているんだろうな、というのはありますね。入ってから心が折れることが少なそう。「あんなにつらいことはもうない」と思えるから、支えになりそう。だから強いんだろうなと思います。強いことはアイドルには大事だから。
――柏木さんがきれいにまとめてくれるので本当に感動しました。豆柴の大群は、48グループとツアーをやるじゃないですか。それを聞いたときはどう思いましたか?
柏木:私はネットで知ったんですよ、教えてほしかった(笑)。
――48のファンの人たちが、豆柴を見るわけですが、ミユキさんはプレッシャーはないんですか?
ミユキ:プレッシャーしかないです。48のグループのファンの方々に、豆柴の大群のライブを見てもらえるからこそ、負けないように、豆粒(豆柴の大群ファンの総称)にしたいなとめちゃくちゃ思います。
柏木:私はWACKが48グループと違うのは、やっぱりファンの人を巻き込む力がめっちゃすごいところだと思うんです。煽ったりとか、盛りあげるパワーがすごくあるので。AKBは、決められたダンスをきれいに踊るけど、巻き込むことに慣れていないんです。AKBのファンは、見たことのないWACKのパフォーマンスには衝撃を受けると思っています。