NiziU、圧倒的大差でアルバムチャート首位獲得 収録曲に表れる洗練と親近感のバランス

 さらにMVが公開中の「Chopstick」。誰もが知るピアノの有名曲を元ネタにしたダンスチューンは、なるほど、めちゃくちゃ新鮮でキュート! Chopstick=お箸から、2本揃わないと意味がない=君が必要=同じ気持ちでいて、と繋がっていく歌詞も、ラブソング未満、べとついたストーリーがないぶんカラッとした爽やかさ。ものすごく新しいわけではないけど、まずはフレッシュな驚きがある。だけど抜群に聴きやすいし、昔から知っている感じもする。アルバム『U』はほぼこのバランスで統一されています。うーん、お見事!

NiziU(니쥬) 1st Album 「Chopstick」 MV

 実際に女子中学生から聞いた話ですが、クラスの最前線女子(流行のアンテナが鋭く、今イケてるものに真っ先に飛び込んでいくタイプ)はおしなべてKカルチャーを見ているようです。それはBTSを聴くことだったり、SNSのアカウントにハングルを混ぜてみることだったり、休日に新大久保で韓国フードを食べ歩くことだったりしますが、ともかくKカルチャーを全力で感じることが一番イケてるのだとか。そういう最前線の勢いに乗り切れない子であっても、なんとなく身近にKを感じたい。そんな空気があるそうです。

 NiziUって、まさにその「身近に感じる」を体現するグループではないかと思います。かわいくてハッピーな、ちょっとKっぽい憧れの女の子。ラブリーな愛され系というよりは、カッコかわいいJKグループ。「JK」の意味がこんなふうに上書きされる日が来るとは。びっくりです。

※1:https://realsound.jp/2021/10/post-877767.html

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