BTS、『In the SOOP』season2で見えたマンネラインとヒョンラインそれぞれのカラー

 マイペースに「これがやりたい」を次々に見つけてくるマンネラインに対して、いい意味で巻き込まれ体質&面倒見が良いのがヒョンラインの魅力。JUNG KOOKが連れてきたバムをみんなで可愛がるのはもちろんのこと、足球(韓国で人気のスポーツ)の場面ではJINとバムがボールを取り合うシーンも。バスケット熱の高いJIMINには、SUGAが上達のコツを伝授し、J-HOPEはVのトランペットに合わせてハイテンションで水遊びを繰り広げる。

 「普段の休暇は読書と筋トレばかり」というRMも、時間があれば歌いだすマンネラインにつられる形でカラオケで熱唱。そのはしゃぎっぷりに「こんなに歌うRMさんは初めて」と笑いが溢れるほどだった。さらにVの発案したサバイバルゲームに、いつのまにかみんなで参加していく姿も。気づけばトランポリンで飛び跳ねるなど好奇心旺盛なマンネラインによって、どちらかといえばルーティンになりがちなヒョンラインの休息もどんんどん退屈知らずになっていくように感じた。

 だが、マイペースさが過ぎてもまとまりが難しくなるもの。そこでヒョンラインの醸し出す緩やかな連帯感がキーとなってくる。season1から続くJINとSUGAのシェフっぷりに、マンネラインも嬉しそうに席につく。朝食時には「今いらない」となるメンバーも少なくないが、「もうちょっと寝てな」とそこは決して無理強いしないのも、彼らのやさしいところ。

 また、J-HOPEが作るクロッフルの香りに誘われるようにVがダイニングテーブルにやってくることもあった。自然な流れで「あーん」と一口。「ヒョン(兄さん)食べて」と言いつつVのもぐもぐが止まらない。自分のために作ったものであっても、惜しむことなく与えていく愛情深さも感じられる。

 そして「休息」と言いながらも、作曲作業をせずにはいられないSUGAに誘われるようにJUNG KOOKが音楽制作を楽しみ、RMの筋トレする姿にJIMINがついていく。個人の「やりたい」を最大限に尊重しながらも、「一緒にやろう」が心地よく流れる。それがBTSの仲の良さのポイントに違いない。

 彼らの理想的な共同生活を見ていると、人との距離感が難しくなったこの世界で、のびのびと過ごすことができるのではないかという希望をも見出すことができるような気がする。マンネラインのような自立心と、ヒョンラインのような愛情を見習いながら、再び多くの人とつながることができる世界を楽しみに待ちたい。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる