人間椅子 ナカジマノブ×レイザーラモンRG 偏愛ぶりが炸裂したスニーカー特別対談

RGが持参した激レア(?)スニーカー

――では、RGさんが持参したスニーカーを見せていただけますか?

RG:はい。今日は人間椅子のノブさんがお相手ということで……プーマとKISSのポール・スタンレーのコラボモデル。

ナカジマ:ああ~っ! いいッスね~! ちょっといいですか?(と言って匂いをかぐ)……あ、全然臭わない!

RG:はい(笑)、4回ぐらいしか履いていないので。オシャレで何にでも合うゼブラ柄なんですよ。ポール・スタンレーって書いてはあるんですけど、そんなにメタルメタルしてなくてさらっと履けます。

ナカジマ:まだ4回しか履いていないの?

RG:そのうち1回は『アメトーーク』(テレビ朝日系)のときで。亡くなられた方なんですけど、『アメトーーク』の「ハードロック芸人」のときに自分が持っていたポール・スタンレーモデルをセットに飾ったりするぐらい、KISSが好きなディレクターがいて、その人がいるときにこれを履いていくと喜んでもらえたんですよね。だから、普段はあまり履かないようにしています。

ナカジマ:本当だ。キレイに履いてますね。

RG:もうひとつのスニーカーは、今回この対談が「リアルサウンド」に掲載されるということで持ってきたんですけど……プーマとローランドのコラボです。

ナカジマ:ローランド!?

RG:ローランドのリズムマシンTR-808とのコラボです。

――「ヤオヤ」ですか!

RG:全然人気なかったというか、あまり知られてなかったと思うんですけど。

ナカジマ:でもなぜこれを手に入れようと思ったんですか?

RG 珍しいなと思って。もし売ったとしてもそんなに値段はつかないんですけど、こういうときに持ってくると「えー、そんなの出てたの?」ってなると思ったので買いました。今回初めて役に立ちました(笑)。それで、今日はソックスもIron Maidenですから。

ナカジマ:僕ね、本当にIron Maidenみたいなバンドをつくりたかったんですよ。ルックスの話なんですけど、赤や金色のスパッツを履いて、ソックスをグッと上げて、そこにバッシュを履くっていう。

RG:まさにIron Maidenですね(笑)。今日は家にあるソックスをバーっと広げて、「今日こそIron Maidenやろ!」って思って選びました。

ナカジマ:いや、実は僕も今日、TシャツをIron Maidenにしようか悩んだんですよ。でも、この若山富三郎さんがRGくんに似てるなと思ってこれにしたんです。

RG:そういうおもてなしでしたか(笑)。うれしいです。似てるんだ……。

ナカジマ:なんとなく! 今度ぜひモノマネで(笑)。

RG:モノマネします(笑)。「シカゴ」の話に戻りますが、先日復刻したときに大争奪戦で。でも、最近はちょっと落ち着いてきたので、これから手に入りやすくなると思います。これからまた復刻があると思うんですけど、ノブさん買いますか?

ナカジマ:一応、2足買うつもりではいる……いや、3足かなあ。

RG:3足いきますか! でも、「シカゴ」を3足って相当大変ですよ。

ナカジマ:でも、3足あると安心するんですよ。1足は履いて、2足目は1足目がダメになったときに履く。で、さらにもう1足履いてないのがあるというのがすごくうれしくて。

RG:その安心感は確かにありますね。

ナカジマ:じゃあ、せっかくだから当時実際に履いてたオリジナルのジョーダン1を出しましょう。

RG:いいんですか! これは新品よりもいいですね。ジョーダン1は履けば履くほどいいんです。逆に新品で履くのはちょっと恥ずかしい気もしますもんね。最近、若い子は新品を履くんですけど、よれてたり青い靴紐が紫っぽくなっているほうがカッコいい。

ナカジマ:これを買ったのはアドホック新宿ビルっていう……。

RG:今、GALLERY・2(バスケットボールと野球の専門店)があるところですね。

ナカジマ:あ、これ買ったのGALLERY・2ですよ。

RG:GALLERY・2ってそんな時代からあったんだ。

ナカジマ:昔からあって、ジョーダン1もワゴンセールでいっぱいありました。

RG:そうなんですね! しかもそのあとのエアマックスブームに浮気しなかったっていうのがカッコいいですね。ひとつに特化してる人ってカッコいいなあ!

――2、3足も揃えるのは大変だと思いますが、仕入れルートがあるんですか?

ナカジマ:古着屋さんの知り合い経由が一番多いですね。「いいの入りましたよ」って連絡をもらったりするんですよ。あとatmosのオンラインでも買ったりします。

RG:寿司屋と同じですよね。「いい仕入れ先を知っている」みたいな。

ナカジマ:しかしアドホックでそんなに喜んでもらえるとは思ってなかった(笑)。

RG:今でもアドホックには週2、3回は見に行ってますから。最近はガチバスケショップになってるからこういうスニーカーはあまり見かけないですけど。

ナカジマ:昔はもっとガチバスケだったかも。通っていた中学高校もアドホックでユニフォームを作っていたし。そこにバッシュを買いに行ったらたまたまワゴンセールをやっていたっていう、ただそれだけの話なんだけどね。

RG:それが実は伝説の瞬間なんですよ。

ナカジマ:そうなんだ(笑)。これからもっとその話していこうかな(笑)。

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