『BARAKAN CINEMA DIARY』

ピーター・バラカンが考える、ザ・ローリング・ストーンズにおけるチャーリー・ワッツの存在感

バラカンとストーンズの思い出

黒田:バラカンさんご自身はストーンズに対してどのような思い入れがありますか?

バラカン:ストーンズは、デビュー・シングルからリアル・タイムでレコードを買っていたくらい、大好きなバンドです。初期のストーンズはカヴァーが多く、雑誌のインタヴューでもR&Bやブルーズが好きだと話していたので、そこから自然と原曲にも興味が湧きました。ですから、僕がブラック・ミュージックに興味を持ったきっかけは、ストーンズの初期のレコードです。ストーンズを聴いていなかったら、ブラック・ミュージックに出会ったのはもっと遅かったし、興味の持ち方も違ったかもしれませんね。

黒田:彼らのどこに魅力を感じたのでしょうか?

ピーター・バラカン:ストーンズは、マネジャーの戦略で、ちょっとワルのようにプロモーションされていたんです。当時僕は中学生だったので、不良っぽいイメージに魅力を感じました。あとは単純に、音楽そのものがすごく好きでした。とにかく勢いがあったし、かっこよかったです。

黒田隆憲:バラカンさんがストーンズで特に好きなのは、初期のカバーをやっていた時代なのでしょうか?

バラカン:その頃も好きです。それに、68年の『ベガーズ・バンクウェット』を出してからの4年間ですね。その4年は、誰もが認めるストーンズの黄金期だと思います。ただ、それ以降は、リアル・タイムで聴いていてそんなにいいと思わなかった。レコードは出ると必ず買っていたけれど、どうしてもそばに置きたいというものはなかったな。中に1、2曲いいなと思うものはあったけど、72年までに比べると少し落ちる、というのが僕の印象です。ただ、それはリアル・タイムでいつから聴いていたかということと、世代的な理由もあると思います。僕よりもっと後、60年代に生まれて、70年代半ばから80年代にストーンズを聴き始めたような人にとっては、その時に発表されるものが新鮮に聴こえるでしょう。


■配信情報
『BARAKAN CINEMA DIARY』#7
出演:ピーター・バラカン、黒田隆憲
第7回作品:『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』
初回配信:9月27日(月)18時公開
配信メディア:Spotifyほか各種配信サイト
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