8th Single『Domination to world』インタビュー
RAISE A SUILEN、“世界の支配”を目論むネクストフェーズへ突入 「ここから始まってもっと進化する」
「Domination to world」はひとつ上の新しい世界が見える楽曲
ーー8〜9月にはアニサマ(『Animelo Summer Live 2021 -COLORS-』。8月29日出演)や『BanG Dream! 9th☆LIVE「Mythology」』(9月4、5日)と、大規模ライブが続きました。アニサマ出演は2年ぶりでしたが、いかがでしたか?
Raychell:どうでした、紡木様? アニサマへの想いが一番強いじゃないですか。
紡木:畏れ多いです(笑)。私は沖縄県出身なんですけども、沖縄のテレビでもアニサマは放送されていたので、「すごいなあ、ここに出られるようになったら人生楽しいだろうなあ」と思っていたら、2年前ついに出させていただくことが決まって。本当にうれしかったんですけど、さらに2年ぶりに出演させていただいたら、前回は1曲だったところを今回は3曲もやらせていただけて、純粋にうれしかったです。
ーーこの2年で曲数が増えたのも、周りの期待や認知度が確実に高まっている証拠ですよね。その翌週、富士急ハイランド・コニファーフォレストでのライブ『BanG Dream! 9th☆LIVE「Mythology」』は、Morfonica(以下、モニカ)とのツーマンライブでした。
小原:ツーマンライブはRoseliaさんと一緒にやらせていただいたことがあって、2組ともテンションが高くて重たくゴリゴリした曲調が通じ合うところがあるのかなと思っていたんですけど、今回のモニカさんはRASとはまた色の違うバンドで。どういった形で交わるのかなと未知数なところがあったんですけど、違うタイプのバンドだからこそ楽しめる要素もたくさんあったんじゃないかな。
あとは、最後にモニカさんと一緒にセッションしました。私たちは曲の中でよくツーステップするんですけど、モニカさんってバンドの曲調的にツーステとか絶対にしないと思うんです。でも、モニカの皆さんがRASの曲や振り付けを覚えてきてくださって、バリバリにツーステしている姿を見て、私はすごくうれしくて。きっとお客さんもすごく新鮮なMorfonicaさんを観られたんじゃないかなと思うし、そういった意味でもお互い刺激になる2日間でした。
倉知:そのアンコールでのセッションで、モニカさんの「flame of hope」という楽曲を2バンド10人で演奏したんですけど、モニカさんはその曲をライブ本編で5人でも演奏していて。同じ楽曲の違うバージョンをひとつのライブで聴けることってすごく面白いなと、モニカさんのライブを観て思いました。
ーー今回のシングル『Domination to world』Blu-ray付生産限定盤には、昨年2020年の富士急ライブの模様が収められたBlu-rayが付属します。1年前と今回を比べて、ステージでの見せ方などに変化や成長を感じる瞬間はありましたか?
倉知:今までよりもたくさん、お客さんの顔が見えたかもしれないですね。野外だから明るいというのもありますけど、昨年やらせてもらったコニファーフォレストのときと比べて、マスクはしていても「ああ、こういう表情で見てくれているな」とかがよりわかった気がします。ちょっと余裕が出てきたのかな。
小原:私も去年よりはちょっと余裕を持って演奏できたかなと思います。以前は届けることに一生懸命だったんですけど、今回のコニファーフォレストは良い意味で落ち着いてプレイすることで、お客さんの顔がよく見えたりとか、より演奏に集中できたかなというのを実感できました。
紡木:私は虫と一緒にDJしたことかなあ(笑)。嘘のような本当の話で、DJセットの上に結構大きめの虫が飛んできたんですけど、平常心でパフォーマンスできました。ちょっとやそっとではもうブレない!(笑)
倉知:対応力が格段にアップしたということでしょうか(笑)。
ーー(笑)。本当に数々の濃いライブを、この数カ月で経験しまくりましたね。そんなライブを目の当たりにするたびに、RASはやっぱり“ライブバンド”だなと強く実感させられます。
Raychell:すごくうれしい言葉です。私たち自身、ずっと自分たちはライブバンドと言い続けてきましたし、特にRASはキャラクターが生まれるより先にライブを行ってきたので。そういう意味ではライブが根底はあるというのがRASらしさの重要な要素なのかなと思います。
ーーここからはニューシングル『Domination to world』についてお話を聞いていきたいと思います。今回収録された2曲はすでにガルパ(スマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』)で公開済みで、中でも「Domination to world」は先の富士急ライブでも披露されています。
紡木:あの、私たちRASは暴動(=「R·I·O·T」)から始まりまして、ついに支配(=Domination)しました!
Raychell:それ、すごい端折り方じゃない?(笑)
紡木:1stシングル「R·I·O·T」で〈世界へと憑依する〉と宣言したところから私たちは始まって、「暴動を起こして世界のみんなに知っていただくぞ!」という姿勢で何枚もCDを出させていただいたり、たくさんライブをさせていただきましたが、今回の「Domination to world」はまたひとつ上の、新しい世界が見える楽曲をいただけたなという感じで。この曲ではRASがついに世界を支配しちゃう、そんな1曲だと言えるぐらいパワーのある楽曲だと思うんです。それこそ「R·I·O·T」みたいに、RASの新しい顔となる曲だと感じています。
ーータイトルや歌詞含め、ここから新しい攻撃を始めるぞという強気な姿勢が伝わります。
Raychell:そうですね。「R·I·O·T」のときより言葉も強めで、〈妥協なんてしてられない〉とか意思表示がはっきりしていてすごくRASらしさがあるなと思いました。私たちは最初、みんな無我夢中で頑張って、全力で走ってきたからこそ今がある。そういう意味では、この曲を歌っていると自分たちがたどってきた道が思い浮かぶんです。歌いながら燃えるような曲というか、その熱い感情が言葉と音として出てくる感じがしますね。