KUMI(LOVE PSYCHEDELICO)ら4人が集結したUniolla 深沼元昭が語る、“大人のガレージバンド”に込めた初期衝動

人生賭けて“音を鳴らすこと”を楽しむ

 レコーディングは、LOVE PSYCHEDELICOのプライベートスタジオ<Golden Grapefruit Recording Studio>にて行われ、LOVE PSYCHEDELICOのNAOKIもレコーディングエンジニアとして全面的にバックアップ。「ミュージシャンが発したサウンドを最高の純度で録る」をコンセプトに、1曲ずつマイクを立て直して入念に「音決め」をしていった。

「録音は効率的にやって、ポストプロダクションでなんとかするという、現代に多く採られているやり方とは明らかに違いますね。僕もNAOKIくんもギタリスト出身なのに、録音の方にどっぷりハマってしまったという経緯がすごく似ているんですよ。だから2人が揃うと大変なことになる。技術とこだわりは彼の方が遥かにすごいものがありますが。NAOKIくんにとってもUniollaは『格好の実験の場』だったんじゃないかな(笑)。そして、アレンジには林くん、ヒデくん(岩中)のリズムセクションの功績もとても大きいです」

Matthew Sweet - Girlfriend
Teenage Fanclub - Ain't That Enough
Courtney Barnett & Kurt Vile - Over Everything (Official Video)

 全てをミュージシャン達だけで紡いだ楽曲群は、深沼自らがミックスを手掛け丹念に仕上げられた。そうして完成したアルバム『Uniolla』には、等身大でのびのびと歌うKUMIの優しく穏やかな声、メンバーの「顔」が見えるような、オーガニックで風通しの良いバンドアンサンブルがどの曲にも息づいている。また、全曲の作曲を手掛けた深沼のこのバンドにおける作風には、他アーティストへのプロデュースワークなどで見られたよりポップな一面を感じる。マシュー・スウィート『Girlfriend』(1991年)や、Teenage Fanclub『Songs From Northern Britain』(1997年)、あるいはコートニー・バーネット&カート・ヴァイル『Lotta Sea Lice』(2017年)あたりを彷彿とさせる、エヴァーグリーンでタイムレスな響き、そして同時にオルタナティブな匂いも感じられる。それはもちろん、NAOKIのエンジニアリングによるところも大きいが、何よりメンバーたちが「音」を鳴らすことを、心から楽しんでいるからこそ獲得することができたのだろう。

「Uniollaは、いわばプロミュージシャンが集まった“大人のガレージバンド”のような感じですね。4人全員のバンドです。個人的には“人生最後のバンド”と思って始めました。人生賭けて作っていますよ。毎回そう思っていますけどね。やっぱりバンド演奏が好きなんです。生演奏というものの楽しさを自分たちでも再発見できたし、聴いてくれた皆さんにもそれを感じてもらえたら嬉しいです」

Uniolla「A perfect day」

■配信リリース情報
Uniolla「A perfect day」
2021年9月29日(水)先行配信リリース
ダウンロード/ストリーミングはこちら

■アルバム情報
Uniolla 1st Album『Uniolla』
2021年11月24日(水)発売 ¥3,000+tax
<収録曲>
01. A perfect day
02. 無重力
03. 絶対
04. Trapeze
05. Sputnik love
06. 手探り
07. Knock
08. No pain
09. どうしても
10. 果てには
11. あしたの風

1st Album『Uniolla』LP
2021年12月22日(水)発売 ¥3,000+tax
<収録曲>
[Side A]
01. A perfect day
02. 無重力
03. 絶対
04. Trapeze
05. Sputnik love
06. 手探り
[SideB]
07. Knock
08. No pain
09. どうしても
10. 果てには
11. あしたの風

アルバム予約はこちら↓
CD:https://www.jvcmusic.co.jp/-/Linkall/VICL-65577.html
LP:https://www.jvcmusic.co.jp/-/Linkall/VIJL-60264.html

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