AKB48 横山由依、過渡期のグループを牽引した真っ直ぐな思い 加入から卒業発表までを振り返る

総監督として葛藤した3年4カ月「もどかしかった」

 抜けているところもある横山だが、それでもやはり責任感は人一倍。自分で自分を追い詰めてしまうような場面もあった。横山はどちらかというと、いろんなものひとりでを背負いこんでしまうタイプではないだろうか。

 高橋みなみから次期総監督に指名された後の2015年の『総選挙』では、20位という結果を前に「情けない」と自分への失望を躊躇なく口にした。さらに翌年のスピーチでは「私にはたかみな(高橋みなみ)さんのようなカリスマ性はない。総監督にふさわしくないという声も聞こえてきた」と渦巻く葛藤を語り、「頼りないかもしれませんが、指名されたことを誰にも後悔させないようにメンバーと歩んでいきたい」と切実な思いを吐き出した。

 2019年5月3日にオンエアされた『アナザースカイII』(日本テレビ系)に、指原莉乃とともに出演した横山の言葉が印象に残っている。総監督在任の期間中の目標としていた東京ドーム公演が叶わず、『総選挙』では姉妹グループのメンバーに上位を占められた。世代交代が迫られるなど、過渡期を迎えたグループを引っ張るのは難しさがあったはず。番組で横山は「頑張っている子たちに輝いてほしいからこそ、このままじゃダメなんじゃないかという気持ちがあった。私の立場から言えることは動いてやっていったけど、なかなかうまくいかず、もどかしかったり悩んだりした」と語っていた。ずっともがき苦しみ、闘っていた横山を、指原は「選ばれた人にしかできないこと。尊敬する」とその頑張りを称賛した。

 同番組で、将来について「歌える女優になりたい」と語っていた横山。そして「ズルをせずに真っ直ぐに生きたい」とも話した。感情を押さえつけずに真っ直ぐな気持ちで活動した12年は、「女優になりたい」という夢を持つ横山の今後の活動の大きな糧になるはずだ。

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