荻原梓のチャート一刀両断!
KAT-TUN、大差をつけてシングルチャート首位に AK-69との手加減なしのコラボで見せる“衰えることない野心”
参照:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2021-09-20/
最新のオリコン週間シングルチャートによれば、KAT-TUN『We Just Go Hard feat.AK-69/EUPHORIA』が205,428枚で1位を記録。MAN WITH A MISSION『Merry-Go-Round』が18,217枚で2位、アサルトリリィ Last Bullet『Edel Lilie(Last Bullet MIX)』が10,527枚で3位と続き、KAT-TUNが2位以下に大きな差をつけた週となった。
『We Just Go Hard feat.AK-69/EUPHORIA』は、KAT-TUN初の両A面シングル。前作『Roar』以来半年ぶりとなるリリースで、「We Just Go Hard feat.AK-69」はその『Roar』に収録されていた「Light and Blue」と同様に、スポーツ番組『Going! Sports&News』(日本テレビ系)およびプロ野球中継のテーマソングとなっている。そのため歌詞には〈闘争心〉〈王座奪回〉といったスポーツを彷彿とさせる言葉や、〈ピンチヒッター〉のような野球用語が使用されており、スポーツアンセムとしての要素を感じ取れる。
作詞を手掛けたのはHIPHOPアーティストのAK-69。冒頭から〈決めるのは己のみ〉といった力強いフレーズで始まり、〈突破口〉〈コマンドー〉〈所作を〉といったようにラップパートでの韻はもちろんのこと、歌唱パートにおいても〈「〜なのか」と〉と〈〜パートナーの〉でしっかり韻を踏んでいきながら、サビでは英詞がほぼメインになり、リズミカルかつメロディアスに歌い上げていく。
作曲を務めたのはAK-69と、彼が駆け出しの頃から組んでいるトラックメーカーのRIMAZI。足を踏みしめるようなずっしりとしたリズムに怪しげな重低音が加わり、全体的に腰の低い音作りが見受けれる。聴き手の背中を押すようなハンドクラップや、中丸雄一によるボイスパーカッションにも存在感があり、こうした肉体的な要素を絡めたヒップホップ系のナンバーは、スポーツアンセムでは異色の作りだ。