チャン・グンソク、復帰後も人気を拡大し続ける理由 精力的な歌手活動で見せる“新しい表情”

 日本では「グンちゃん」と親しみを込めて呼ばれている韓国の人気俳優 チャン・グンソク。アーティストとしての顔を持ち、音楽活動も精力的に行っている。

 2020年に約2年間の社会服務要員としての服務期間を経て、芸能界にカムバックを果たし、2021年3月にいよいよ本格的な音楽活動を再開。再始動1作目として配信された「Star」は、LINE MUSICリアルタイムチャートで1位になるなど、変わらぬ人気を証明した。

 今回は、アーティストとしてのチャン・グンソクの復帰後の活動について振り返ってみたい。

空白期間を感じさせない活躍ぶり

 チャン・グンソクが日本で歌手活動を開始したのは、2010年のことだ。1stシングル『Let me cry』はオリコン・シングルランキング初登場1位を記録し、続いてリリースされた1stアルバム『Just Crazy』もオリコン・アルバムランキング初登場1位を記録した。これは海外男性ソロアーティストでは初の快挙となった。

 「Let me cry」はバンドサウンドに仕上がっており、彼の人気を決定付けたドラマ『美男<イケメン>ですね』(韓国SBS/2009年)でのバンドマン役を彷彿させる仕上がりになっているのも大きかっただろう。その後も、チャン・グンソクは歌手としての様々な姿を見せ、ファンを魅了してきた。

 歌手としてのキャリアがすでに10年以上あるチャン・グンソクだが、韓国人男性なら誰もが通る「兵役」を2018年に迎える。人気絶頂時に与えられる空白期間から戻ってきたときに、同じ人気を保つのは難しいと言われている上に、チャン・グンソクは社会服務要員として、現役兵よりも3カ月長い空白期間を持つことになった。

 しかし、2年後に戻ってきた彼には、空白期間という言葉は関係なかったようだ。前述した再始動1曲目「Star」は、タイトル通り星を見つめながら歌うチャン・グンソクの姿が思い浮かぶようなしっとりとしたバラードに仕上がっており、好調な滑り出しで不動の人気を示した。〈星たちも独りでは輝けないから/微かな希望を 僕らは灯し合うのさ I'm staying with you woo with you〉という歌詞は、待ち続けてくれたファンへのメッセージに思える。

 続いて5月にリリースされた「Emotion」は、しっとりした「Star」とは打って変わって明るいサウンドで、ダンサブルながらも大人っぽさを感じる曲だ。MVはチャン・グンソク自らプロデュースを行い、長回しなどシーン演出の細かいところまでこだわったという。「Emotion」は、5月19日・20日にLINE MUSICのリアルタイムチャート、デイリーチャートで1位を獲得。パッケージされたシングルは、オリコン週間シングルランキングでも4位を獲得している。

チャン・グンソク「Emotion」Music Video

 自身の34歳の誕生日である8月4日にリリースした2カ月連続リリース第1弾シングル『雨恋』の表題曲は、チャン・グンソク自らが作詞だけでなく、作曲にも参加した楽曲だ。タイトル通り雨に思いを馳せながら、昔の恋人との記憶を思い出す歌詞が印象的なラブソングになっている。「雨恋」は、LINE MUSICでリアルタイム&デイリーチャート1位、ウィークリーチャート2位、パッケージされたシングルはオリコン週間シングルランキングで4位を記録している。

チャン・グンソク「雨恋」Music Video

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