MAISONdes、和ぬか&asmi迎えた「ヨワネハキ」バイラルでロングヒット 抜群のキャッチーさで歌われる“生きていく覚悟”
参照:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest
Spotifyの「バイラルトップ50(日本)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(9月2日公開:8月26日~9月1日集計分)のTOP10は以下の通り。
1位:ザ・キッド・ラロイ「STAY (with Justin Bieber)」
2位:J.UNA「Butterfly」
3位:ロス「自主」
4位:Sam Kim「Love Me Like That」
5位:Girls Planet 999「O.O.O (Over&Over&Over)」
6位:Interupt, Luna LePage「Power (In Your Soul)」
7位:Good Gas, JP THE WAVY「Bushido」
8位:MAISONdes「ヨワネハキ feat. 和ぬか, asmi」
9位:SOMI「DUMB DUMB」
10位:なかねかな「モテすぎて草、誘ってて森」
今週は8位にランクインしているMAISONdes「ヨワネハキ feat. 和ぬか, asmi」を取り上げる。約1週間前、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」でも一発撮りパフォーマンスが公開されたばかりだが、9月6日現在ですでに300万回に迫る視聴回数を記録し、注目度の高さがわかる。バイラルチャートでも7月後半以降常連になっているこの楽曲は、7月30日付の同デイリーチャートで41位にランクインすると、じわじわとチャートを上昇し続け、8月27日付のデイリーチャートでトップ10入りを果たした。ウィークリーチャートでもトップ10圏内にランクインしてきたこと、前述した「THE FIRST TAKE」の視聴回数を見ても、今後、もっと上位に食い込んでくることが予想できる。
MAISONdesは、2021年2月に突如YouTubeチャンネルに動画投稿を開始した、まだ謎多きプロジェクトである。コンセプトは“架空のアパート”。アーティストやクリエイターをそこの住人と見立て、次々に楽曲を発表している。2月に初楽曲を発表してから8月18日に配信がスタートした最新曲まで全7曲あり、ほぼ月に1曲をリリースするというハイペースだ。しかしながら、MAISONdesの強みは楽曲にある。全曲ハイクオリティなのはもちろん、多彩なアーティストを作り手やボーカルに迎えているゆえ曲調も幅がある。リズムひとつ、メロディのワンフレーズをとっても変幻自在でジャンルレスなのだ。加えて、楽曲構成やバックトラックのディテールの小技、ボーカルの個性を引き出す譜割りなどには、音楽偏差値の高さも感じられる。ちなみにMAISONdesのオフィシャルホームページには、キービジュアルとディスコグラフィしかない。ここに、MAISONdesが、まずは楽曲のみで音楽シーンと真っ向勝負しようとしている心意気を感じる。
さて「ヨワネハキ feat. 和ぬか, asmi」についてだ。5月に配信リリースされたこの曲はTikTokから火が付いた。同メディアでのハッシュタグ「#ヨワネハキ」の視聴回数は、9月上旬で1億4800万回を突破。さらにビルボードジャパンが発表している「TikTok HOT SONG Weekly Ranking」では、8月に4週連続で1位を獲得している。