ぜんぶ君のせいだ。ソロインタビュー第6弾:雫ふふ
ぜんぶ君のせいだ。雫ふふ、ありのままの自分で夢を叶えたい理由 「小さな箱が合わないなら、大きな世界に出て行ってもいい」
「喋りではできないことが、歌を通してだったらできる」
ーーふふさんって、人を避けながら生きてきた面もあるのかもしれないですが、インタビューしていると必ずしもそうは感じられなくて。人のことが嫌いなわけではないし、ちゃんと伝えたいこと、喋りたいことを持っている印象なんですよね。
ふふ:ありがとうございます。でも、いつも伝える前に「どういう言葉を使って、どういう言い方で伝えようかな」とかいちいち考えちゃって、言うのがワンテンポ遅れたりとか……会話が苦手なんですよね(笑)。今までまともに会話をしてこなかったので、ぜん君。で学んでます。
ーーそういう時、音楽ってすごくいいものだなと思うんですよ。楽曲を通して気持ちを伝えられるのは音楽の素晴らしさだと思いますし、そういった表現はぜん君。の真骨頂ですよね。
ふふ:確かにそうですね。喋りながら涙を流すことはないですけど、ふふは歌っている時にすぐ泣いちゃうんですよ。やっぱり歌って感情を乗せることができるんだなって思うし、喋りではできないことが、歌を通してだったらできるという実感はあります。あと今考えてみると、昔から音楽の前では感情をさらけ出していたかもしれないです。学校行きたくない時に休んでライブハウスに行ったりして、そこでいっぱい泣いて帰ってきたこともあったので。
ーーロックバンドが好きなんですもんね?
ふふ:はい。青春パンクをよく聴いていて、銀杏BOYZとか大好きです。単純な言葉だけど、ドーンと胸に来るようなバンドがすごく好きだったんですよ。
ーーそういうライブを見て、何を感じていたんでしょうか。
ふふ:自分が出せない感情を出しながら、代わりに叫んでくれていると思っていました。それを受け取って大号泣ダイブみたいな。(峯田和伸に)拳をパンってしてもらって、泣きながら帰ってましたね。
ーー最高の経験ですね。青春パンクがバンドでやってきたことを、ぜん君。は新しい形で受け継いでいると思うんですけど、ふふさんは自分が表現する立場になったことで、どんなことを伝えたいと思いますか。
ふふ:さっき話したことにも重なりますけど、ひとりぼっちでも、どこかに居場所がなくても、音楽に逃げてきていいんだよっていうことですね。やっぱりどこか欠けている人たちがぜん君。に惹かれていると思うので、悩んでる子たちに「君は君のままでいいんだよ」と伝えたいです。特にぜん君。に出会ったばかりの人とか、初めてぜん君。を観にきた人は本当にひとりぼっちじゃないですか。これから出会う人たちにも、変わらず大丈夫だよって言ってあげたいなって。
「朝5時でも十五時はルンルンに駆け回っていた(笑)」
ーー同期メンバーである襲さん、喑さんについても伺いたいんですけど、1年ほど一緒に過ごしてきたことで、2人へのイメージは第一印象からどのように変わりましたか。
ふふ:甘福氐もインタビューで言ってたんですけど(※1)、襲は初めて会った時、スンってしていると思ったんですよ。面接を受けていたら壁際を歩く襲が見えて、「あれがぜん君。の新しいメンバーだよ」って社長から言われて。スラッとしていて顔も綺麗で、なんてカッコいい人なんだろうと思ったんです。でも最初に話した時、襲はお菓子を持ちながら真っ先に「これ食べる?」ってガッと聞いてきたので、「あっ、スンとした人じゃないんだな」って思いました(笑)。
ーーははははは。
ふふ:そこでお菓子を囲みながら、十五時とキャッキャ喋っていたのが甘福氐で。ちょっと人見知りな感じで、「……ふふもこれ食べる?」みたいに静かに聞いてくれて、「すごく気を遣ってくれてるんだ」と感じました。ふふもその時は拾われてきた子猫のような感じだったので、ガツガツ来る人と気を遣ってくれる人に挟まれて、「あ……あ……」みたいになっていて(笑)。3歳児と人見知りがいる、というのが第一印象だったかもしれないです。
ーーなるほど。
ふふ:でも、こうしてずっと一緒にいると、やっぱり2人は1番に競い合う相手だなって思います。十五時や愛海と競い合うにはまだ早いし、なんなら襲と甘福氐にすら、最初は「ついて行かなきゃ」と思ってたんですよ。今はちゃんと同期だなって思えてるんですけど。
ーーそう思えたのはどうしてなんでしょう?
ふふ:自信がついたからだと思います。最初はぜん君。の一員として、“雫ふふ”になれているかすらも不安だったんですけど、ステージに立って患いさんと会うことで、ようやく「自分は雫ふふだ」と思ったんですよ。それは同期の2人と競い合えたからで、襲と甘福氐がいなかったら、今こんなふうに活動できていないんじゃないかと思います。
ーーそんな暗さんと襲さんについて、ふふさんだけが知っているギャップってありますか。
ふふ:いや、ないですね(笑)。甘福氐はしっかりしているし、襲は3歳児です。みんな裏表がないんですよ。でも襲は3歳児だけど、周りの変化にはすぐ気づくので、自分の行動をスッと変えることができるなと思いますね。甘福氐はしっかりしているけど“画伯”なので、時々ものすごい世界観の絵を描きます。好きなんですけど(笑)。
ーー(笑)。十五時さん、如月さんに対しては、入った当初は先輩だったと思うんですけど、ずっと一緒に活動してきたことで、接し方が変わってきたりしましたか。
ふふ:十五時は、ふふが入った時にダンスをめちゃくちゃ教えてくれたし、歌も「こうやって練習したらいいんだよ」ってアドバイスしてくれたので、気にかけてくれるしっかりした先輩というイメージだったんですけど、思ったよりもキャパオーバーしがちなので、そこはびっくりしました(笑)。何かできないことがあると「うわぁ、本当に無理!」って大声で言うし、自分でできなくて泣いていたこともあったんですよね。そういうところが可愛いなって(笑)。十五時は本当に愛おしいですよね。
ーーそんな十五時さんの印象的なエピソードって何かありますか。
ふふ:この間ツアーの遠征で、朝5時くらいにサービスエリアに寄ったんですよ。普通は目も開かないくらい眠い時間じゃないですか。「眩しいな」と思ってチラッと外を見たら、十五時がルンルンで駆け回っていて(笑)。ふふの腕を掴んできて、「起きてるなんて珍しいじゃん!」とか言いながら連れ出されて、「眠いよ。目開かないよ……」みたいな(笑)。
ーーはははは。元気があり余ってると。
ふふ:もはや尊敬ですね。しかもさっきまであんなに元気だったのに、車に戻ったらすぐ寝てるんですよ(笑)。
ーー(笑)。如月さんについてはどうですか。
ふふ:愛海ってしっかり者で情熱的っていうイメージが強いんですけど、本当に裏表なくそのまま如月愛海なんですよ。それが今でもすごいなと思います。でも、寝ぼけてよく寝言をいったり、意外と恋愛ドラマをめっちゃ見ていたり、時々送ってくるLINEにハートが付いていたり、すごく可愛いんです。ステージで見る背中もだんだん人らしい大きさになってきたというか。前まではもっと大きく見えていたんですけど、こうやって一緒に活動するようになって「ああ、愛海も人なんだなぁ」と思いました。
ーーでは最後に、現体制のぜん君。をどんなグループにしていきたいか、ふふさんの目標を教えてください。
ふふ:真っ新な状態でぶつかって行ける、嘘のないグループであり続けたいです。ぜんぶ君のせいだ。の信念はたぶんずっと変わってないし、愛海やみんながいれば、芯の部分でこれからも変わらないと思いますけど、そのまま大きくなっていきたいんですよね。ふふもぜん君。の中で強くなって、ひとりぼっちの患いさんが濡れないように傘をさしてあげられる人になりたいですね。
※1:https://realsound.jp/2021/05/post-755752.html
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