新しい学校のリーダーズ、レベルアップした姿見せたワンマンライブ キャリア7年目に突入した4人の現在地
ここで“人間太鼓”のコーナー。ドラムが持ち込まれて4人が頭に赤いハチマキを巻き、ドラムの前にKANON、背中合わせにかがんだMIZYUとRINの前にSUZUKAが陣取る。KANONのドラムに合わせてSUZUKAは二人の背中やお尻を叩き、リムショットでは頭をペチペチ。もう2台ドラムが持ち込まれると、SUZUKA以外の3人がドラムを叩いて観客に手拍子を促し、そのまま「試験前夜」になだれ込む。ドラムを叩いたり離れて踊ったり、鉢巻をリボンのように腕に巻きつけたりと、ミュージカルっぽい立体的な動きでショーアップした同曲は、この日のハイライトだった。
本編最後は観客を巻き込んでの「迷えば尊し」。「せいしゅーん! せいしゅーん! わしらの青春! ずっと見届けてやー!」というSUZUKAのエモーショナルな絶叫が響く。アンコールでは「青春日本代表着」(体操服っぽいデザインのリンガーTシャツ)に着替えて「ケセラセラ」を披露。4本のスタンドマイクに向かって笑顔で歌い上げ、秋にツアーを行うことを発表して、約1時間強のショーは爽やかに幕を閉じた。
前回は配信で見たが(参考:新しい学校のリーダーズ、ワンマンライブで打ち出したエネルギー)、今回は会場に足を運び、帰宅後アーカイブで再見した。「オトナブルー」や「試験前夜」などの立体的なフォーメーションを俯瞰できるのは現場ならではだし、SUZUKAの顔芸(表情コントロールは全員が完璧で惚れ惚れする)は寄りのショットが多い配信で楽しめた。カメラの台数も多く、映像も音も高品質で、視聴者の満足度も高かったはずだ。
SUZUKAがMCで「レベルアップした」と言っていた通り、パフォーマンスも全体に向上したように感じた。大人のたくましさが備わりつつあるダンスもさることながら、印象的だったのはSUZUKAの歌である。うまくなったというよりは強くなった。スクリーン以外に何もない、いわば殺風景なステージを最高に輝かせられるのは、鍛え抜いた肉体のエネルギーと高い技術の賜物。キャリア7年目に突入した4人の現在地を余すところなく伝えるライブだったと思う。
■配信情報
「無名ですけどワンマン〜七年目のセーラー服、脱がさないで。〜」
アーカイブ配信:2021年7月22日(木・祝)22:00~7月28日(水)23:59まで(予定)
配信チケット:2,900円(税込)
チケット販売:7月10日 (土) 10:00~
視聴、販売URL: https://atarashiigakko.saizen.app/
配信プラットフォーム:サイゼンレツ
問い合わせ: https://atarashiigakko.saizen.app/
オフィシャルサイト:https://leaders.asobisystem.com/