『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』から誕生したINI 尾崎匠海は”経験豊富なオールラウンダー” 愛され要素満点の魅力

 マルチでアイドル力の高い尾崎だが、番組後半にはさらにパフォーマンス力が上がっている。そのターニングポイントとなったのは、仲宗根梨乃トレーナーとのセッションだ。過去にあった誹謗中傷から本当の自分を出せなくなっていると吐露した尾崎に、仲宗根トレーナーが「私はあなたのカッコよくない部分が大好きです。全部私が受け止めます」と語りかけ、殻を破る。このシーンは多くの国民プロデューサーたちの心を打ったシーンだ。このセッションの前後で変わった尾崎のパフォーマンスにも注目してみてほしい。心を丸裸にすることがパフォーマンスにおいて、いかに重要であるかがわかるはずだ。

 こうしてパフォーマンス力を磨き続け、見事メンバーとなった尾崎。だが、ひと度ステージを降りると周囲からイジられる愛されキャラになる。彼をひと言で言うならば、「裏表のないいい子」だろう。実際、番組内でも彼を「いい子」と思わざるを得ない場面が多々あった。例えばレベル分けテスト時、バックステージに移動した時に尾崎は同じチームだった佐野雄大と後藤威尊に向け、一番に「ありがとう」と頭を下げて感謝をしていた。他にも、グループバトルで得票数が想像より伸びなかったことを受け、「少なからず自分のことをいいと思ってくれた人たちがいるので、素直にそれは喜んだ方がいいのかなと思いました」と発言したり。運命の分かれ道となるデビュー評価のパート決めの時も、ボーカルパートを希望したもののラップパートになってしまったことに対し、「もらったパート全力でやるしかないんで」と前向きな発言をしたり。言動の一つひとつから、「裏表のないいい子」感が漏れ出ているのである。

 そんな尾崎だからこそ、周りからの愛されぶりはすごい。YouTube動画「[未公開シーン]練習生がカメラマンになったら?-練習生PR編-」では、Aクラスのメンバーにカメラを向けるも、全員がスルー。ひと通り無視する振りをした後、全員から「どこ行ってたんだよ!」とふざけながらツッコまれていた。他にも、『王様のブランチ』(TBS系)による「【王様のブランチ独占インタビュー 第一回順位発表式後】」でも、仲間とコミュニケーションが取れていると話すも尾崎以外のメンバーはノーリアクション。ここでもいじられてしまっていたが、むしろその姿からは愛されていることがひしひしと伝わってきた。

 6月19日放送の『王様のブランチ』に出演した際も、「一番のイジられキャラは?」という質問で本人以外の全員から名前を挙げられた尾崎。愛され要素満点の彼は、パフォーマンス面ではもちろん、INIのアイドル力とチームワークの向上に大きく貢献していってくれることだろう。

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