BTS、TWICE、IZ*ONEに続きBLACKPINKもドキュメンタリー映画公開 人気グループである一つの証に
BLACKPINKのドキュメンタリー映画『BLACKPINK THE MOVIE』が8月に全世界で公開される。BLACKPINKは2016年に韓国の大手芸能事務所であるYGエンターテインメントからデビューを果たし、今では世界中から熱い支持を受けている。今回のドキュメンタリー映画は、BLACKPINKのデビュー5周年を受けて制作されたものであり、メンバーへのインタビューに加え、これまでのコンサート映像の一部も再構成されたものを鑑賞できるとのこと。まさに、BLINK(ファンの総称)にとっては必見のコンテンツとなっている。
BLACKPINKのドキュメンタリー作品は今回が初めてではなく、昨年にNetflixで独占配信された『BLACKPINK 〜ライトアップ・ザ・スカイ〜』は、大きな反響を得ている。本作品は、各メンバーのデビュー以前の話から最近のトレーニングの様子までが収録されており、この作品一つでBLACKPINKというグループを深くまで知ることができる。Netflixオリジナル作品ということもあり、本作品の配信はさらにグローバルな活躍を目指すBLACKPINKの人気獲得に大きな役目を果たした。
BLACKPINKに限らず、これまでも何組かの人気K-POPグループはドキュメンタリー映画を公開している。BTSはこれまで、4作品ものドキュメンタリー映画を公開。2018年の『Burn the Stage: the Movie』は、公開と同時に全米興行収入10位にランクインしイベント映画の世界記録を更新するなど、人気の高さが伺える。
また、TWICEも、2018年に『TWICELAND』というドキュメンタリー映画を公開している。ワールドツアーの公演実況を収録した作品で、3面のスクリーンを持つScreenXを用いた臨場感あふれる映像作品を提供した。惜しまれながらも今年解散したばかりのIZ*ONEも、ドキュメンタリー映画『EYES ON ME: THE MOVIE』を昨年公開しており、日本でも話題となった。体感型の上映シアターである4DXで鑑賞することができた同作品は、多くのファンを涙させる感動的な作品であるという声も多かった。
これまでのK-POPグループのドキュメンタリー映画を振り返ると、その共通点としてはやはり、華々しいステージと共に過酷な舞台裏も見せているということにある。舞台裏も含めた作品全体が、アーティストそのものの魅力に直結しているのである。日頃、魅力的なパフォーマンスを見せるアーティストの内面も知りたいという気持ちに応えるのがドキュメンタリー映画の役目。パフォーマンスだけでは知ることができないアーティスト自身の野心や、あるいは苦悩を視聴者と共有することで、よりアーティストに愛着が湧くだけでなく、パフォーマンスの説得力も増すように思う。さらには、ドキュメンタリー映画は等身大の姿や素顔を見せる場面も意図的に差し込まれる傾向にある。そのようなギャップも映像作品として鑑賞できるため、その時間には特別感があり、魅力的に映るのだ。