藍井エイル、東京ニューシティ管弦楽団バックに従えた大迫力公演 オーディエンスに与えた新鮮な感動

 そして20分間の休憩を挟み、後半へ。後半は「Gladius」でスタートする。今回、オーケストラアレンジするにあたってどんな楽曲を選べば演奏と合うのか、また逆に意外性があるのかを考えていたという。さらに、藍井自身がシンフォニックメタルが好きだというのもあって、こうしてシングルのカップリング曲も選ばれたというのだ。

 続いては「月を追う真夜中」「HaNaZaKaRi」とアップテンポなナンバーを繰り出す。前半にも増してパワフルかつ重厚な演奏を響かせるオーケストラと、俄然気合いの入った藍井の歌声がステージ上で見事に調和していた。もともとストリングスの多いアレンジの楽曲を持つ彼女。しかし、リハーサル前に事前にオーケストラ音源を聴いたところ、あまりの素晴らしさに鳥肌が止まらなかったという。それも頷けるほど、この日の演奏はストリングスが豊かに響いていた。

 終盤は「翼」と「IGNITE」を歌唱。時折指揮者に視線を向けてリズムを取る姿からも臨場感が伝わる。息の合った歌と演奏に、オーディエンスは終始聴き入っていた。

 そして最後は、ちょうどこの日にリリースとなった最新シングル「鼓動」をお披露目。終わりが近づいていくに連れて藍井のボーカルが熱を帯びていく。声が出せない状況だが、客席はそれをしっかりとキャッチしているようだった。

 鳴り止まない拍手の中で深々とお辞儀した藍井。8月1日からは全15公演の全国ホールツアーを予定しているという。オーケストラライブという新しい試みでファンを感動させた彼女の今後の挑戦にも注目だ。

藍井エイル公式サイト

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