佐藤結衣の『ラジオdeジャニログ』

KinKi Kids 堂本光一&堂本剛は、やっぱり“ペアにしたい”ーー久々に二人揃った『どんなもんヤ!』を聞いて

 KinKi Kidsが7月21日に通算43枚目となるニューシングル『アン/ペア』をリリースする。発売に先駆けて、6月14日放送のラジオ『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)では堂本光一、堂本剛の2人が揃って登場。新曲「アン/ペア」が初解禁された。

KinKi Kids

 前作『KANZAI BOYA』から、実に1年ぶりのニューシングル。最近のシングルとはまたガラリと雰囲気を変えた新曲は、共同プロデューサー・堂島孝平による作詞作曲だ。KinKi Kidsの得意とする憂いを帯びたサウンドに乗せて、「コネクトできない」「ペアになれない」「焼け焦げたっていい」と、気軽に触れ合うことが難しくなった今の空気感に寄り添いつつもパワフルな歌詞が紡がれる。

 しかも、今回の新曲はリリース日がKinKi Kidsのデビュー日と重なっていることでもファンの間では話題になっていた。さぞかし2人にとって気合の入った1曲になっているのだろうと思いきや、ラジオでは「あ、そうなの? 今初めて知った。知ってました?」(光一)、「らしいですね、なんか。そう言われたんで、“あ、そうですかって”。だって発売日は僕らは決められないからな」(剛)と盛大な肩透かしを食らわせてくる2人。

 改めて2人の意志ではないところで、KinKi Kidsを「ペアにしたい」という見えないエネルギーに包み込まれているのを感じずにはいられない。本人たちももちろんその期待に応える努力をし続けているものの、決して一人ひとりのチカラだけではアイドルグループ活動を四半世紀も続けられるものではないことを私たちは知っているからだ。同じ名字、同じ時期にジャニーズ事務所の門をくぐったところから、抗えない大きな流れがあるように思えてならない。

 いつまでもこの2人のペアとして見ていたい。そんな想いが、特にこの『KinKi Kidsどんなもんヤ!』という番組には満ち満ちている。だからこそどんな状況で収録された回も、愛しく、面白い。過去にはレコード会社の一室や音楽番組の合間、ツアーで移動するバス野中など、様々なところから2人の声が届けられた。

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