仲宗根梨乃が語る、『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』発グループの可能性 夢を掴むために大切なことは？
相手を思いやる気持ちを持った、愛に溢れている子が出てきてほしい
ーー元を辿ると、仲宗根さんも夢を掴むために努力をしていた一人だと思います。夢を掴むために大切だと思うことはありますか。
仲宗根：行動力と自分を信じる力です。私もアメリカに行かなかったら、マイケルのバックダンサーのオーディションさえ受けられてないですし。私はこの行動力と自分を信じる力をもともと持っていたんですよね。自分はこうなるんだって確信があったんです。経験もない、名もない女の子が沖縄の那覇で持っていた確信（笑）。こうならないのがあり得ない、というくらい確信を持っていました。
ーー天性のものですね……。
仲宗根：マイケルは天性のものを持っていて、選ばれし者。さらに努力をしている。私は自分を騙してまで「私はこうなる」って確信を持っているんです。いい意味でアホだと思います（笑）。かつ、好きだからマイケルのダンスを研究して練習していたんですが、他人からはそれが努力に見えるだけ。できない自分が嫌だからできるまでやるだけなんですけどね。
ーーそれができない人もたくさんいる中でできるって、やっぱりすごいと思ってしまいました（笑）。
仲宗根：“プデュ”は最初101人でも結果11人に絞られるじゃないですか。本当は全員デビューしたいけど、世の中そういうわけにはいかないんですよ。だからやっぱり選ばれし者と努力と信じる力、全部がないとダメってことなんですよね。
ーー選ばれし者、と言えばやはりマイケル・ジャクソンです。仲宗根さんは彼のどんな部分に影響を受けましたか。
仲宗根：ソウルですね。辛いことや嬉しいこと、自分の中全てを届けてくれるんです。苦しみ、喜び、悔しさ、怒り……人間が持っている全部、魂をさらけ出している最も人間らしい人かもしれません。本当に裸で表現してくれる。だから私もみんなにそこを求めるんです。真の自分を見せないと誰にも伝わらない。
ーーマイケルから教わったことを、練習生にも伝えている、と。
仲宗根：はい。だってすごかったんですよ。初めて見たのは福岡ドームだったんですけど、私は一番上の一番後ろの席でマイケルは米粒くらいの大きさでした。でも、出てきた瞬間福岡ドームを彼のエネルギーが突き抜けたんです。私の心臓もドームを2周くらいして戻ってきた。前の方の席だったら死んでいたと思います（笑）。それを見て、遠くに届けるくらいのエネルギーを出さないとって。
それにマイケルってめちゃくちゃ正直な人だと思うんです。言葉なんて嘘をつけますけど、音楽を通して何かをやる時は嘘をついた状態でやったら絶対ダメです。アーティストはみんな正直。だからみんな羨ましがったり、魅力を感じたりするんだと思います。音楽は自由になれる武器だから。普段本当は好きじゃない人のことを好きって言うことがありますけど、音楽の中でだったらはっきり「俺は君のこと嫌い」みたいに言うじゃないですか。それを聴いて「That's right！ That's right！」みたいな（笑）。一流の人は裸をさらけ出してくれるんです。だから練習生にも「かっこつけんじゃねーよ、本気でぶちかませ」って言っていて。いい子ちゃんぶっててもバレるんですよね。
ーー日本のボーイズグループにも、さらけ出してくれる人が増えると良いですよね。仲宗根さんは、今後どんなアーティストが増えると良いなと思いますか。
仲宗根：心がピュアないい子！ 今回の練習生は全員そうですよ。本物のアーティストって愛を発信したり、社会貢献活動をしたりしていますよね。これからデビューする練習生も含め、一人の力でどれだけ愛が溢れて平和な世界を作れるかって、自分を愛して平和に持っていけないとできないことだと思うんです。だから相手を思いやる気持ちを持って、愛に溢れているいい子がアイドルとして出てきてほしいですね。
私、マイケルが教えたくれたことを伝えていきたくて。彼は世界平和が実現できた人だと思います。私はマイケルが好きでアメリカの良さを知りました。今、韓国のカルチャーが日本に浸透してきていますが、それも音楽や映画、ドラマがあってこそ。だからやっぱり目指すのは世界平和ですよね。音楽はセラピーでエネルギーの原点。魔法を持っているからこそ、私もずっと関わっているんだと思います。だから、『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』からも世界に向けて羽ばたいていって、愛と希望を届けていってほしいです。
ーー6月13日にはデビューする11人が選出されます。最後に、番組最終回に向けてコメントをお願いします。
仲宗根：練習生全員、彼らの人生の中で1番と言っていいほど、大きな目標にチャレンジしています。エンタメで生きていくにはどうすればいいかをオンタイムで学んでいます。それに、残れなかった練習生を含め全員の気持ちを背負って挑んでいるのが見ていてわかります。“国プ”は必死に応援してくれていますし、みんな見ている夢は1つですよね。脱落者がでるっていう悲しい現実があることはわかっているんですが、みんなが同じ夢を見ていることを忘れずに、11人に選ばれても選ばれなくてもそれが今回の運命。これからも続く人生の夢に向かって羽ばたいていってほしいです。だから“国プ”は全力で愛の元で応援しましょう。。練習生も後悔ないよう出し切って、今しかないこの貴重な1秒1秒を感じながら新しい歴史の1ページをめくっていってほしいです。