神宿、2020年の挑戦から生まれた“変化”への手応え 過去最大規模の全国ツアーに対する思いも

「パーフェクトなスタイリングだと思ったんですけど……」(一ノ瀬みか)

一ノ瀬みか

ーー(笑)。塩見さんは昨年の「在ルモノシラズ」以降、この1年で作詞家としても着実に実力を付けているように感じます。

塩見:神宿は「今日と明日で書き上げてください」みたいに、スケジュールが毎回タイトなんですよ(笑)。でも、この1年でライブをたくさんやってきたし、いろんな経験が歌詞にも出ているのかなと感じていて。特にこの曲は「明日、また君に会える」(※昨年発売のアルバム『THE LIFE OF IDOL』収録曲)のアンサーソングだと私は思っていて、あのときは会えないという状況の中で書いたけど、今回は「みんなとやっと会えたね、もう離さないよ」という意味が込められているんです。あと、さっきサビで5人の声が重なったときに気持ちよかったと言ってくださったのがすごくうれしかったんですが、実は意図的にそうやっているんですよ。

ーーなるほど。

塩見:この曲をサブスクやストリーミング配信で押し出していきたくて、初めて聴いた海外の方とか神宿のことを全然知らない人に「なんか心地いいね」と思ってもらえるようなディレクションをしていただいたんです。と同時に、初めて聴いた方には自分が思う相手への思いと重なったらいいなと思うし、私たち5人が歌うときは神宿と舁夫さんの関係性や、好きでいてくれる君への想いを歌っているように感じてもらえたらいいなと思いながら、歌詞を書きました。

ーーまた今回、アートワークとMVはファッション誌『NYLON JAPAN』とのコラボレーションから生まれたものです。

みき:まず、衣装が今まで着たことがないようなコーデで、正直「自分に似合うのかな?」と着るまで不安だったんですけど、MVを観たファンの皆さんから「みーにゃん、紫めっちゃ似合うね」とか「バケットハットめちゃめちゃ可愛いね」と褒めてもらえたので、ちょっと自信が付きました。それで、自分も紫の洋服を買ってみようかなと思ったし、それこそバケットハットも今までは買わなかったけど初めて買ったりして、自分のファッションに取り入れるようになりました。

小山:めっちゃおしゃれで、色も鮮やかで可愛かったよね。私は初めてパンツスタイルで撮影したんですけど、いい感じに撮れていたので安心しました(笑)。

一ノ瀬:私、ひとつお気に入りのアイテムがあって。撮影の最初のほうで、メイクさんに「サングラスかけてみようか?」と言われて、サングラスをかけて挑んだんですね。自分的にもめちゃくちゃ気に入って、パーフェクトなスタイリングだと思ったんですけど、途中からカメラマンさんに「サングラス外してみようか」と言われて。私的にはサングラスのカットをアー写とかに使われるのかなと思ったら、サングラスをかけていないカットが使われていました(笑)。

小山:結構何度もかけていたんですよ(笑)。

一ノ瀬:「もうかけないで大丈夫です」と言われてもね。そこだけが心残りですけど、撮影自体はすごく楽しかったです(笑)。

めい:私は『NYLON JAPAN』をずっと読んでいたので、今回お話をいただいてめちゃくちゃうれしかったです。自分の好きな雰囲気で、MVも楽しく撮影させていただきましたし。でも、アー写で着ている黒いトップスが……すごく好きなんですけど、実はXSサイズでめちゃくちゃ小さくて。しかも、あまり伸びない硬いゴムみたいな素材だったです。だから、実際はギッチギチで腕が上げられないんですよ!

小山:このとき、めっちゃ頑張ってたよね(笑)。

めい:ちょっと骨盤矯正みたいで、たぶん少し華奢になったと思います(笑)。

小山:あと、ベルト壊したよね?(笑)

みき:そうそう、座った瞬間に(笑)。

めい: ベルトはダイヤが1個1個、チェーンでつながっている繊細なタイプで、それを使ってズボンを止めていたんです。それでMV撮影のときに、座った状態から立ち上がったらブチン!といきましたね。

一ノ瀬:あれは面白かったなあ(笑)。

塩見:(笑)。あと、チームの皆さんがめちゃくちゃプロだなと思いました。段取りもテキパキしていて、ファッションのプロの世界にお邪魔させていただいていろいろ知れたのは、新鮮で楽しかったですし、またひとつ勉強になりました。

「めちゃくちゃ暗黒な時期だった」(塩見きら)

塩見きら

ーー2021年の神宿は、この楽曲でいいスタートが切れたんじゃないでしょうか。かつ、4月29日には現メンバーになって2周年。塩見さんから順番に個別インタビューを行ってきましたが、その第1弾からも1年になるんですよね。

塩見:あっという間ですね。私は自分を変えたい、変わりたいと思ってオーディションを受けたんですが、最初の1年は自分が成長することにとにかく必死で。加入からあっという間に1年経ったと思ったら、今度は世の中が大変なことになってしまって。1年前にインタビューしていただいた時期を思い返すと、めちゃくちゃ暗黒だったなと思います(苦笑)。「どうなっちゃうんだろう?」と先が全然読めなくて、「もう活動できなくなっちゃうのかな?」と考えた日もあったし、「このまま会えなくて、みんな離れていっちゃうのかな?」と不安を感じたこともあったけど、みんなで頑張って2周年までたどり着くことができた。特にこの半年は、メンバー同士でのコミュニケーションも増えたし、それぞれの目指す方向性というのも確立できてきたし、すごく成長できた1年だったなと思います。

めい:塩見とは2年というより、すでに5年ぐらい一緒に過ごしているような感覚なんですよね。それほど濃い2年間だったし、塩見は知れば知るほど面白い子だし、一緒にいて楽しいし(笑)。

塩見:うん(笑)。

みき:同い年だしね。

めい:そう。だから共通する部分もたくさんあるし、これからも一緒に頑張っていきたいなと思います。ありがとうございました!

他のメンバー:(笑)。

みき:私たち4人だけだったら、この2年はもっと厳しかったかもしれない。でも、塩見がいてくれたら神宿は頑張れたと思うんです。だから、すごくありがたい存在ですし、もっとこの5人で活躍できるようになりたいなと、すごく思いますね。

ーー新生神宿2周年を経て、ここから新たにやってみたいことって何かありますか?

みき:ちょうどこないだ、凱旋ツアーしたいよねって話をして。

塩見:ああ、言ってた。

みき:(塩見の出身地)愛媛だったり、(小山の出身地)長野だったり。羽島姉妹は九州のほうで育ったので、福岡とか鹿児島とか。そのあと千葉に住んでいるので、千葉でライブしたりとか、(一ノ瀬は東京出身なので)東京のどこかでライブしたりとか、そういうメンバーの出身地を回ることでまた違うツアーができると思うんです。

一ノ瀬:本当についこないだ、広島での話なんですよ。でも、よく考えたら私たち、今もツアーをやってるのに、もう次のツアーのことを考えるのってすごいなと思って(笑)。

めい:確かに。中毒やな(笑)。

みき:ツアーが当たり前みたいなになってしまっているんですけど、それだけ神宿にとってツアーは意味のあるものだから。もっといろんなツアーをやることで舁夫さん同士がつながって、新しい地方で仲間を増やしていくことも楽しみなので、もっといろんな場所で神宿を見せていきたいですね。

■リリース情報
「FANTASTIC GIRL」
2021年3月31日(水)デジタルリリース
配信リンク:https://orcd.co/fantastic
OTOTOYハイレゾ配信:https://ototoy.jp/_/default/p/740063

■イベント情報
『KAMIYADO THIS IS THE DREAM TOUR』
特設ページ:https://kamiyado.jp/tour/thisisthedream_tour/

■神宿 関連リンク
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<締切:5月29日(土)>

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