BTS SUGA&RM、グループ支える大黒柱的存在 運命的な共通点とそれぞれの制作スタイル
BTSが、5月21日の新曲「Butter」でのカムバックに向けて、公式SNSにて次々にコンセプトクリップを公開した。ピンク、ブルー、パープル、グリーン……と変化するカラーライトの中で、リズムに乗って動いてみせるメンバーたち。
それぞれの手には、ハート型のバターがのったトースト、クラッカー、風船、カメラ、キャンディ、ドリンク、グミと、先日公開されたティザーポスターで登場したアイテムと連動している。
「Butter」については、“ダンスポップをベースにしたサマーソング“だと言われているが、まるで相関図のように示されたティザーポスターのアイテムたち、そしてどこかミステリアスな雰囲気のコンセプトクリップに、どんな作品で魅了してくれるのかとますます胸が弾む。
そんな彼らのビシッとキメたコンセプトクリップの前後に、思わず頬が緩む投稿が並ぶのもBTSの魅力。5月4日には「雨が降る」とひとこと添えて、無防備な自撮りを披露したSUGA。そして5月6日には「ワンちゃんは難しい」とつぶやくように、犬と戯れるRMの連続写真が投稿されたのだ。
SUGAとRMといえば、BTSの大黒柱的存在。BTSが世界から、その音楽性やアーティスト性を高く評価されたのは、2人が中心となって「BTSらしさ」を築き上げてきたからこそ。すでにアンダーグラウンドで活躍していたRMがまず事務所に入り、その後プロデューサー志望のSUGAが参加。
「僕たちの強みといえば、入社歴の長さ?」「10年だよ、10年」なんて笑い合う姿が、『2020 BTS FESTA』時に公開された「Answer:BTS 3UNITS」の動画に映し出されている。
人が誰かと仲良くなるときには、大きく2通りあるように思う。1つは似ているところに共感して距離が縮まったとき。そして、もう1つは自分とは違うところに興味を持ったとき。SUGAとRMに関しては、そのどちらも両立していると言えそうだ。
似ているところはとことん近く、違うところは決定的に遠い。その振れ幅の分、お互いに向けたリスペクトが強いように見えるのだ。例えば、音楽制作。SUGAもRMもヒップホップに目覚めたきっかけが、Epik Highの「Fly」だったという。同じ楽曲に刺激を受け、実際に音楽を生み出すことを始め、そして同じ事務所の門を叩くまでに実力を身につけられる人が、どのくらいの確率で出会えるものだろうか。
そんな運命的な共通点があるかと思いきや、その制作スタイルは全く異なる。SUGAは思いつくままにアイデアをリズムにして創り上げていくのに対して、RMはテーマを決めてじっくりと練り上げていく。「BE-hind ‘Full’ Story」でRMがSUGAにインタビューした動画では、SUGAが何曲も書き上げている間に、自分は何をしていたのかなと照れ笑いするRMの様子も。
また、グループ活動に関してはお互いのやるべきことを察して、率先して手掛けていくところも2人の共通点。その仕事の速さ、阿吽の呼吸の良さは、長年一緒にいるからこそだと笑い合う、穏やかな性格も一致する。しかし、そのやるべきことはそれぞれ真逆のところに意識が向くのが面白い。