フィロソフィーのダンス、マルチアングル“推しカメラ”で4人の魅力を堪能 『Cup Ramen Night』が提供した刺激的な体験

日向ハル

 おとはが、「2021年はフィロソフィーのダンスについてくれば間違いないという楽しい年にしたいなと思っています」と意気込みを語ったあと、コンプレックスをアートにする4人組バンドCHAIのユウキ(Ba)が作詞した「フォーカス」の初披露では、「野獣になって、みんなを檻から開放する」と意気込んでいたメンバーが、それぞれの思いを込めて、一人ずつ〈私、自由になるわ!〉と力強く宣言。バンドメンバーも一緒にダンスする中で、ハルは御神輿や騎馬戦のように担がれてステージ上を笑顔で周遊し、視聴者の絡まってしまった思いも自由に解き放った。

 おとはとマリリが明るく楽しく歌うサビのバックでハルが迫力のロングトーンを繰り出した「オプティミスティック・ラブ」では、メンバーはカメラに向けて投げキッスを送り、ハルの「みんなの明日がちょっとでも楽しくなるように私たちは歌い続けるからね」という約束を経て、彼女たちの現時点での代表曲と言えるラストナンバー「ダンス・ファウンダー」へ。両手で顔を隠し、開いた後のそれぞれの表情もアップで見られるのが楽しい。ミラーボールが回る空間でラインダンスも踊った彼女たちは、手を大きく振って、「みんな、愛してるよ」という言葉をオーディエンスに送り、豪華なセットと演出、バンドメンバーに彩られた発売記念イベントは幕を閉じた。

十束おとは

 終演後にはフィロソフィーのダンスOfficial YouTubeチャンネルで、メンバー全員参加のアフタートーク無料生配信もあったが、ライブは全10曲で約60分という構成だった。ワンマンライブにしては短いと感じる方もいるかもしれないが、前回の配信ライブに続いて配信ライブで視聴者が集中できるのは1時間くらいだというのが彼女たちが出した答えなのだろう。

 なお、本公演は、2021年5月8日まで、アーカイブ視聴が可能となっている(チケットも18時まで購入可能)。ハルがパワフルなフェイクや壮大なスケールのロングトーンを轟かせている後ろで、メンバーはどんな表情を見せているのか。自分のパートを歌い終わったメンバーはフォーメションを移動しながらどんな顔をしているのか。気になる方はぜひ一度、生演奏と生歌による音楽の豊かさを味わわせてくれるフィロソフィーのダンスのライブで、このSwipeVideoを体験してみて欲しい。

フィロソフィーのダンス公式サイトHP

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