Snow Man ラウール、自分の言葉で誠実に向き合う姿勢 『滝沢歌舞伎』中止に悲しむファンへ見せた対応

Snow Manのセンターを背負う17歳

 普段はパフォーマンスで見せるクールな表情とバラエティ番組のギャップも魅力なラウール。『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS/Paravi)の罰ゲームではボディコンドレスを身にまといダンスを披露し、公式YouTubeチャンネルの企画では意外な“画伯”っぷりも披露。プライベートでは高校生である自身を自ら“ゴリゴリの陰キャ”と告白するなど飾らない素顔も魅力的だ。バラエティスキルもデビュー後にめきめきと上達。年上のメンバーに対しても臆することなくツッコむ天真爛漫な姿や、YouTube配信のゲーム企画でルールをいまひとつ理解できていない目黒をさりげなくフォローしていた姿が印象的だった。先輩がMCを務めるバラエティ番組でも何を求められているのかを瞬時に理解し、必ず爪痕を残している。

 ダンススキルと豊かな表現力、並外れたスタイルの良さで存在感を放つラウールであるが、Snow Man加入時はわずか15歳。Jr.時代からデビュー組の先輩からこぞって名指しで指名されていた職人集団Snow Manに加わり、センターとして立つことの重圧はいかばかりのものだっただろうか。『滝沢歌舞伎ZERO』を振り返り「泣いて乗り越えて自信がついた。今だから言えるけどこの半年、俺じゃなきゃ無理だったよって言いたい」(『週刊ザテレビジョン』2019年7月26号)と告白している。その生まれ持った才能を最大限に輝かせるためには想像を絶する努力を重ねた日々があったに違いない。Snow Manとして、センターとして、背負うものがあるからこそあのようなブログを発信したのかもしれない。

 そしてブログでも何かしらの形で『滝沢歌舞伎』を届けることはできないか考えていると綴ったラウールの言葉が現実のものとなった。5月9日にジャニーズファミリークラブ会員限定で新橋演舞場から『滝沢歌舞伎ZERO 2021』の生配信が決定した。発表を受け「#滝沢歌舞伎」がTwitterトレンド入りを果たし、ファンの歓喜の声で溢れた。中止になった公演に行くはずだった人に加え、チケットが取れず残念な思いをしていたファンにとっても嬉しいニュースだ。

 7月9日には初の単独主演となる映画『ハニーレモンソーダ』の公開も控えており、Snow Manのセンターとしてはもちろん、モデルに加え、俳優としてもでも大きな一歩を踏み出した。計り知れないポテンシャルを秘めた17歳のBIG BABYの快進撃はまだまだ始まったばかりだ。

■北村由起
ライター・エディター。出版社勤務、情報誌編集長を経てフリーに。情報誌、webマガジン、ムック等を中心に執筆。ジャニーズウオッチャー。

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