EXILE、前進の姿勢を体現するダイナミックな『PARADOX』 TAKAHIROの繊細なカバーにも注目

 4月27日、EXILEの51枚目のシングル『PARADOX』がリリースされた。

EXILE『PARADOX』

 『RISING SUN TO THE WORLD』に収録された「RED PHOENIX」は力強いメッセージ性と熱いロックサウンドを特徴としており、なおかつ従来のEXILEの集大成的な側面も強い楽曲であった。対して今作の表題曲「PARADOX」は、スピード感のあるフューチャーハウス的なEDMサウンドがアッパーながらスタイリッシュな印象を与えるとともに、新生EXILEとして未知の世界へ飛び込んでいく意図をさらに強めた一曲となっている。

 また、発売に先駆けて4月7日には同曲のMVが公開された。詞の世界観をさらにコンセプチュアルに広げた「14人の神が新たな惑星を作り上げる」というストーリーと同時に、激しく入り組んだパフォーマンスを臨場感たっぷりに映した、見応えのある一作だ。

EXILE / PARADOX(Music Video)

 EXILE TETSUYAによると、今回のダンスは微細な角度から音の取り方まで徹底して“動きを揃える”ことに注力しているため、MV撮影にあたってはEXILE史上でもかつてないほどに練習を重ねたという(『週刊EXILE』4月12日放送回より)。ボーカル3人を含めた全員が一体になりダイナミックに動き回る光景は、新たな挑戦を続ける彼らの“前進”の姿勢を体現したものと言える。

 リリース当日の4月27日には、「PARADOX (Special Performance)」としてライブステージでのパフォーマンス映像が新たに公開。ライブならではの迫力と華やかさが加わったライブアレンジとともに、縦横無尽に繰り広げられるフォーメーションなど全体のパフォーマンスをより深く楽しめる。ライブ映えする楽曲なだけあり、MVとはまた異なる魅力があるので、比較しながら観るのも面白いかもしれない。

EXILE / PARADOX (Special Performance)

 2曲目の「YELLOW HAPPINESS」は宝酒造のプロジェクト「レモンサワーで日本を元気に!」のキャンペーンソングであり、一転してリラックスしたムードとピースフルな空間を作り出すポップソング。新体制となって以降アッパーなイメージが強まった彼らだが、この曲ではEXILE TAKAHIROの柔らかな歌声が優しさや安心感を演出し、EXILE NESMITHとEXILE SHOKICHIのグルービーでパワフルな歌声がポジティブなエールとなる。ライブ会場でハンドクラップが起きそうなリズムやシンガロングなど、新生EXILEとしてのライブも意識できる一曲だ。

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