Brave Girls、“チャート逆走”の大躍進でバイラル首位に 口コミが火付け役となったシンデレラストーリー

Brave Girls『Rollin' - EP』

 Brave Girlsは2016年から軍慰問ライブを継続的に行っており、そのライブのひとつがYouTubeを起点に様々なSNSで拡散され、瞬く間に「Rollin’」はヒット曲として日の目を見ることとなったのだ。この大躍進は「チャート逆走現象」と呼ばれ、韓国国内で大きな話題となっている。サビの〈Rollin' Rollin' Rollin' Rollin'〉という印象的なフレーズは一度耳にすると頭から離れない中毒性があり、何度もリピート再生したくなるような楽曲の魅力がチャート逆走を後押したようだ。

 解散寸前状態からスターダムに上り詰めたBrave Girlsの神話的なストーリー性も相まって、「Rollin’」以外の楽曲の注目度も高まっているようで、Brave Girlsが出演する動画のYouTube再生数も軒並み増加傾向をみせている。緻密に計算されたプロモーション活動を通して世界規模で拡大し続けているK-POPビジネスの中で、口コミが火付け役となり快進撃を続けるBrave Girls。グローバル展開されたパッケージとしてのK-POPとは対照的に、偶然が生み出した「Rollin’」の大ヒットは、K-POP文化の懐の深さが垣間見える意義深い現象ではないだろうか。

■Z11
1990年生まれ、東京/清澄白河在住の音楽ライター。
一般企業に勤務しながら執筆活動中。音楽だけにとどまらず映画、書籍、アートなどカルチャー全般についてTwitterで発信。ブリの照り焼きを作らせたら右に出る者はいない。
Twitter(@Z1169560137)

関連記事