JO1 木全翔也は、“誰もが羨むSPEC”で日本のアイドル界を変えていく

JO1『CHALLENGER』(通常盤)

 2021年4月5日は、JO1・木全翔也の21歳の誕生日。当日はJAMからのお祝いツイートで溢れ、ハッシュタグ「#HAPPYSYOYADAY」がTwitterでトレンド入りした。これまでもさまざまなコラムで彼のパフォーマンス力や歌唱力、キャラクター性について執筆してきたが、21歳を祝し、改めて木全翔也の魅力について振り返ろう。

  コラムを書くにあたり、『PRODUCE 101 JAPAN』の最終回を見返してみた。当時から仲の良かった“つるきまコンビ”(鶴房汐恩&木全)の熱いハグシーンや、「(JO1に選ばれた感想を聞かれて)また明日から頑張れるなと思いました」「あ、すみません。たんが絡んじゃいました」という、あの伝説のスピーチをもう1度見返したくなったのだ。(まだ見ていない方は是非、GYAO!で配信中なので見ていただきたい)。緊迫した生放送の中、あのスピーチシーンは唯一ほっこりできたし、今でもすごく印象に残っている。また、順位発表式での木全の紹介コメントは、「彼の夢はデビューではなく、日本のアイドル界を変えること」だった。JO1としてデビューすることは、ゴールではなくあくまでもスタート地点。当時は“アイドル界を変える”という夢は、木全自身にとっても、そして私たちにとっても、大きな目標に聞こえたかもしれない。でも今、彼は夢に向かって着実に進んでいるし、「JO1は本当に日本のアイドル界を変えるかもしれない」と、思わせてくれるところまできている。というよりも、すでに変わりつつあるように思う。

 デビューしてからはラップ担当としてグループを支えているが、元々ボーカル志望だったこともあり、透き通った綺麗な歌声も魅力的。良い意味で癖がなく、他のメンバーの声とスッと馴染むので、どのパートを任されても対応できる声質のように感じる。さらにダンスの実力も高いオールラウンダーだ。そして、何度もコラムで書いてしまってはいるのだが、表情管理の天才! 普段のほわほわした穏やかな印象からは想像もつかないぐらい、パフォーマンスではその曲に合わせてガラリと表情を変え、さまざまな顔を見せてくれる。

 デビューシングル『PROTOSTAR』のリード曲「無限大(INFINITY)」で初めてラップパフォーマンスを見たとき、力強い声がとてもクールで頼もしく、勝手ながら「ラップ担当で大正解!」だと思った。デビュー前の韓国合宿では鶴房とともにラップの授業を受けていたそうだが、きっと相当努力したにちがいない。(ちなみに当時、合宿についてインタビューした際には「汐恩と一緒に食べたサンナクチが美味しかったです」と元気に答えていて微笑ましかった)。また、「La Pa Pa Pam」冒頭のかっこよすぎる巻き舌に、衝撃を受けたJAMも多いはず。普段とのギャップにやられる1曲だ。そして、木全のラップを堪能できるのが、3月22日に公式YouTubeにて公開された『JO1|ATELIER : 'Get Back'』。「自分で選んだ道 周り敵だらけ突き進む『破天荒』」「妬まれるSPEC」など、自作したというキレッキレのラップ詞にも注目だ。

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