荻原梓のチャート一刀両断!

Sexy Zone、20作連続シングルチャート首位に 楽しみながら進化する“グループの今”

参照:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2021-04-05/

 最新のオリコンチャートによれば、Sexy Zoneの20枚目のシングル『LET’S MUSIC』(日本テレビ系ドラマ『でっけぇ風呂場で待ってます』主題歌)が172,554枚で1位を記録。続いてYOASOBIの『怪物/優しい彗星』が23,761枚で2位、カミュ(前野智昭)の『うたの☆プリンスさまっ♪アイドルソングカミュVer.A』が19,132枚で3位となり、Sexy Zoneが2位以下に大きな差をつける結果となった。

Sexy Zone

 Sexy Zoneはこれでデビューシングルから20作連続で1位を獲得。表題曲は自由で楽しいアッパーなファンクナンバーで、歌詞には音楽ジャンルが列挙されたり、〈この音に群がれ〉と歌うなど、タイトルの通り“音楽”を楽しむ姿勢が全面的に表れた一曲になっている。特筆すべきはパワフルなブラスセクションの存在で(ブラスアレンジはCHOKKAKUによるもの)、この迫力ある豪快なサウンドによって深いグルーブを持った強力なダンスチューンに仕上がっている。そこはかとなく「Uptown Funk」のフレーバーを感じ取れる点や、MVに漂うコミカルな洒落っ気、メンバー同士の風通し良い空気感など、全体的にファンキーで解放的なシングルである。

Sexy Zone「LET’S MUSIC」(YouTube ver.)

 カップリング曲は全形態合わせて4曲。それぞれ見ていきたい。

 「Money Money」(通常盤収録):何と言っても強烈なインパクトの歌詞だ。BIGMAMAの金井政人が作詞したこの曲は、〈所詮この世は全て…Money!〉とカネをちらつかせて相手を振り向かせようとする歌である。しかし、いくらアタックしても相手はカネに興味がなく、むしろそんな相手に惹かれていくというもの。曲中で何度も連呼していた”Money”が最後の最後で変化するオチも秀逸。大味なエレクトロサウンドもこの歌詞によく合っている。

 「Fever」(通常盤収録):Simon Janlov、Funk Uchino、Ikki Hatanakaによる共作の、ゆったりとしたエレクトロナンバー。トロピカルダンスミュージック的質感も漂う現代的な音作りや、全編英詞によるリリックはJ-POPの枠組みを華麗に飛び越える。これには海外のリスナーも舌を巻くだろう。そして、日本のポップスターが令和の時代にアジャストしていくための強い“熱量”を感じる曲作りだ。