キッズYouTuber人気も後押しに? ののちゃん、ロイロイロ……音楽の才能秀でた子どもたちに集まる注目

 子どもの頃に誰もが一度は聞かれる“将来なりたい職業”。女の子ならケーキ屋さんやお花屋さん、男の子ならサッカー選手や警察官といった職業が昔から根強く上位に入るが、その中に「YouTuber」がランクインするようになってから久しい。2021年3月17日に第一生命保険が発表した「第32回大人になったらなりたいもの」によると、コロナ禍の影響もあり、“小学生男子のなりたいもの”1位は「会社員」だったが、2位に「YouTuber/動画投稿者」がランクイン。幼い頃から子どもたちはHIKAKINやはじめしゃちょーといったインフルエンサーたちの動画を観て育っているため、YouTuberは“子どもに夢を与える職業”として絶大な人気を誇っている。

 しかし、3月20日に放送された『マツコ会議』(日本テレビ系)で9歳にして年間30億円を稼ぐテキサス州在住のキッズYouTuberライアン・カジくんが取り上げられたように、近年は子どものうちに成功を収める人気YouTuberが全世界に存在する。『小学一年生』(小学館)のサイトでは夏休みの特別企画として「親子のためのYouTube活用法」が特集されたこともあり、もはやYouTuberは将来の夢ではなく、何歳でも実現可能な職業として認識されつつあるのだ。

 そんな中、5月26日にわずか2歳11カ月でキングレコードからCDデビューを果たすののちゃん(村方乃々佳)や、『スッキリ』(日本テレビ系)に出演し話題となったメンバー平均6歳のキッズバンド・ロイロイロなど、YouTubeを中心に音楽活動を発信する子どもたちが注目を集めている。

ののちゃん(村方乃々佳)『ののちゃん 2さい こどもうた』

 ののちゃんが注目され始めたのは昨年のこと。10月に開催された「第35回童謡こどもの歌コンクール」のこども部門において、史上最年少で銀賞を受賞したののちゃんが童謡「いぬのおまわりさん」を歌った動画がSNSを通じて大きな話題となった。当時2歳5カ月とは思えないステージでの堂々とした振る舞い、ピッチも音程も安定した歌声。そして、何より手振りをつけ、頭を左右に振りながら歌う可愛らしさが視聴者の心を虜にしたのだろう。

 キングレコード内レーベル「すく♪いく」のHPによると、ののちゃんは1歳7か月から歌を歌い始め、なんとレパートリーは150曲! 今年1月からスタートしたYouTubeチャンネル「ののちゃんねる」ではののちゃんが様々な童謡を歌う様子だけではなく、ご飯を食べたりスイミングに挑戦したりする姿など、日常の動画も投稿されており、チャンネル登録者数はすでに36.1万人を突破している(3月28日時点)。また、初のMV「とんとんとんとん ひげじいさん ~ののちゃん はじめてのレコーディング」も24日より公開された。本来なら歌詞を覚えるのも一苦労なはずなのに、そこにはしっかりと伴奏を聴き、リズムを両手で取りながら堂々と歌うののちゃんの姿が。可愛さを通り越して、大人も思わず感心させられてしまう天才キッズだ。

とんとんとんとん ひげじいさん ~ののちゃん はじめてのレコーディング

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