浪川大輔、檜山修之、山口勝平……アニメ『呪術廻戦』の面白さを加速させる男性声優たち

『呪術廻戦』7巻

 最後に、呪胎九相図1番・脹相(ちょうそう) を演じるは、浪川大輔。年齢では山口、檜山より下ではあるが、子役時代に海外ドラマの吹き替えにて声優デビューしていることから、キャリアは山口らと同じく30年以上にも及ぶ。ちなみに、CDリリースやワンマンツアーを開催するなど、アーティスト活動も定期的に行っている。深みのある声だが、キャラによってはハイトーンを生かす場合もあり、演じる役・その時々のキャラの精神状態によって多彩な表現ができる声優だ。

 血塗、壊相の兄として、2人の弟達を何よりも最優先に考える脹相は、3兄弟の中で最も人間らしいビジュアルのキャラクター。だからこそ一筋縄ではいかない能力と強さを持ち、兄弟に向ける愛情によって作品内でも独自のポジションを築くことになる。アニメではどのタイミングで登場するかわからないが、浪川演じる脹相がアニメにて今後重要なキャラクターになるのは間違いない。

 「起首雷同編」自体、実はそこまで長尺なストーリーではなく、ある種その後の展開において必要なステップとなるパートだ。虎杖や伏黒恵ら1年生たちが血塗らとの邂逅を通した経験によって、ストーリーは新たな要素を持って面白さがさらに加速していく。その面白さが生まれる瞬間に登場する3人の声優達の勇姿を、ぜひお見逃しなく。

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