新しい地図の3人が切り拓いた、『ななにー』でのボーダーレスな世界 チョコプラらとの楽しい7.2時間

 また、3人と共演実績のある俳優の片桐仁、要潤、関水渚、津田寛治、MEGUMIが登場した役者トークのコーナーでも、現場で見かけた3人の謎行動を暴露して大盛り上がり。MEGUMIが「リハーサルが終わると急に技術スタッフの会話に参加。完全に技術さん向けのコントをやってました」という香取の謎行動について話すと「もう『アノニマス』チーム、余計なこと言わないで(笑)」とトホホ顔を見せていたのも、新鮮だった。

 加えて、津田寛治から打ち上げ後に草なぎと香取が、夜の駐車場で誰も見ていないのに映画『ALWAYS 3丁目の夕日』の再現シーンをやり続けていたこと、稲垣が稽古で演出に指示されたことを無視し、片桐仁の前ではおちゃめな行動をしてみせること……など、次々と3人の素顔が明らかになっていく。

 カメラが回っていないところでも、サービス精神旺盛な彼らとは、一度共演したら皆が好きになってしまうのだろう。究極の3択・妄想芝居編では、皆が3人とどんなシーンを演じたいか、という妄想トークで花が咲く。こんなに盛り上がるとは、とMCを務めたキャイ~ンが驚くほど、熱気あふれる展開になった。

 「真っ当なアイドル以外になりたかった」ーー稲垣は『インテリゴロウ』のコーナーで、これまでを振り返り、そんな言葉をつぶやいた。彼らがSMAPとして切り拓いたオールラウンダーなアイドル像は、今やむしろ真っ当なアイドルの形になっている。体当たりな企画を全力で取り組み、率先してモノマネも披露していく。そのジャンルレスな活躍の日々は、アイドル、芸人、俳優、作家、キャスター……と、様々なボーダーを取り外し、よりフラットにその人のことを「大好き」と言い合える世界を作ってきた。

 しかし今、彼らが取り払ってきたボーダーが、むしろ距離を取って分断しなければならない世界になってしまった。きっと大人こそ思いっきり大笑いできる遊び場を探している。月に一度、距離を保ちながらも皆で笑って「楽しかった」「またやりましょう」という笑顔があふれる『ななにー』は、窮屈なコロナ禍において貴重な場所となっていくに違いない。

 4年目に突入する『ななにー』。ますますエイジレスなアイドルとして、私たちを楽しませてくれる彼らに、来月もまた会えるのを楽しみに。3月も「がんばりましょう」。

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