映画『花束みたいな恋をした』、Awesome City Club「勿忘」ロングヒットの要因

 Awesome City Club「勿忘」がロングヒットを記録している。

 映画『花束みたいな恋をした』のインスパイアソングとして制作され、映画の特報や予告編に起用された同曲は、映画のヒットと共にSpotifyのバイラルチャートでも上位に躍り立ち(※1)、同曲のミュージックビデオはYouTubeで900万回再生超え(2021年3月2日時点)を記録、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)や『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)への出演も果たすなど、今最も注目されている楽曲のひとつとなっている。

Awesome City Club / 勿忘 (MUSIC VIDEO)

 「勿忘」のヒットの要因とはなにか。例えばAwesome City ClubのYouTubeの使い方の巧みさや、今やヒットソングには欠かせないTikTokの存在なども挙げられるが、やはり一番は前述した『花束みたいな恋をした』という物語との親和性の高さにあるだろう。すでに各所で語られている通り、この映画は観客が自分自身を投影し、「これは自分の物語だ」と思わず入り込んでしまい、鑑賞後は自身の経験や考えとセットで語り合いたくなる点が注目を集めている。そしてやはり物語の主軸は菅田将暉演じる山音麦と、有村架純演じる八谷絹の2人の恋の行方だろう。そんな2人の恋の結末に、「勿忘」はそっと寄り添ってみせるのだ。

※以下、『花束みたいな恋をした』のネタバレを含みます。