NiziU RIMA×MAYUKA、“ラップライン”の2人の違いと共通点
オーディション前からラッパーとしての自我を確立していただけに自分だけのオリジナリティを模索していたRIMAと、オーディション中にラッパーとしてのアイデンティティーを芽生えさせ新たな挑戦に乗り出したMAYUKA。しかし結果として二人は共に『Nizi Project』を通じ、努力を重ねることで各自のブレイクスルーを果たすこととなった。デビュー後にNiziU楽曲で聴かれる、RIMAの切れ味鋭いエッジーなフロウとキュートでキャッチーな声、MAYUKAの柔らかでフレンドリーなバイブスとドッシリした説得力を兼ね備えるラップは、誰の真似でもない彼女たちだけのスタイルと言えるだろう。
「メンバーの中で私が一番テンション高いんじゃないかなって思います!」と自己分析するRIMAと、「(私は)おとなしそうとよく言われる」と言うMAYUKAは、一見すると対照的な印象を与える二人にも思える。しかし、RIMAはMAYUKAを「メンバーの中でも一番気が合う同級生です~!好きなものや服のスタイル、考え方や寝る時間などいろんなところが似ていて、一緒にいてすごく楽で、楽しいです」、MAYUKAも「(RIMAは)一番気が合うと思います!(中略)服の好みやゲーム、性格などがすごく似ていて」と語っているように、共通点も多いという彼女たち(※1)。
唯一無二の輝きを放ちながら、それぞれが調和し合うことで絶妙のコンビネーションを発揮するNiziUのラップラインから今後も目が離せない。
(※1 Fanthology! 【Vol.4】『Nizi Project』発NiziU(ニジュー)9人が“他己紹介”でメンバーの素顔を明かす! マコは天然? マユカはツンデレ? https://www.fanthology.me/entry/fan-nizipro-vol-4)
■菅原 史稀
編集者、ライター。1990年生まれ。webメディア等で執筆。映画、ポップカルチャーを文化人類学的観点から考察する。Twitter:@podima_hattaya3