NiziU RIMA×MAYUKA、“ラップライン”の2人の違いと共通点

NiziU『Take a picture / Poppin' Shakin'』

 オーディション番組『Nizi Project』より誕生したグローバルガールズグループ・NiziUの人気は、止まることを知らない。4月7日にリリースされる2ndシングル『Take a picture / Poppin' Shakin'』にも大きな注目が集まり、今や“国民的”と言えるほどの支持を集めているNiziUだが、彼女たちの歌う楽曲そのものに魅力を感じたことでファンになったという人々も少なくないだろう。

 チアフルな歌詞とJ-POPシーンとの親和性が高いシンプルでカラフルなサウンドを持ち味としながらも、そこへしっかりとグルーヴ感が織り込まれることで、聴いていて踊り出したくなるようなダンスミュージックとしての魅力を備えるNiziUの楽曲は、アイドルファンはもちろんお茶の間からコアな音楽ファンまで幅広い層に新鮮なインパクトを与えている。

 特に新作リリースごとにリスナーの注目を集めているのは、主にメンバーのRIMAとMAYUKAが担当するラップパートだ。“NiziUのラップライン”である彼女たちが繰り出すラップには二人それぞれ違った輝きを放つ個性が表れるとともに、それらが溶け合い一つのグルーヴを形成することで、リスナーの身体を揺さぶり耳と心を捉えるNiziU楽曲のオリジナリティへと結実しているように思う。

 では“NiziUのラップライン”であるRIMAとMAYUKAの違いと共通点とはどんなものが挙げられるだろうか。

 まず『Nizi Project』を見るに、二人のラッパーとして歩んできた道のりが大きく異なっていることが分かる。

 JYP練習生として約7カ月を過ごしていたRIMAは番組初登場から自作のラップを披露し、視聴者やプロデューサーのJ.Y. Parkに大きな衝撃を与えた。しかし、その時点での本人の心中は意外なことに「自分の表現のしかたが分からなかったから、すごく悩んでいました」と大きなプレッシャーに苛まれていたという。

 一方、MAYUKAがラップに初挑戦したのは東京合宿における最後のSHOWCASEステージだ。キューブ未獲得だった彼女は、初めて割り振られたラップパートに対し「楽しんでやることだけを考えた」と心躍らせ、その堂々としたパフォーマンスでみごと高評価を獲得した。

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